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大倉順憲さんの日記

  • 2018

    2月

    05

  • 作:北條秀司 「喜劇 有頂天一座」(新橋演舞場)を観て。

    2月4日。あ、北條秀司のホンなんだ。渡辺えりさんとキムラ緑子さんが、ガップリ四つに組んだ喜劇。初演は、水谷八重子御大だったんだ。それも観てみたかったけど、コミカルなところは、えりさんの方が上手いような気がする。小劇場出身の俳優陣がこうやって大舞台で頑張ってると、嬉しいし悔しくも感じる俺。ラストの緑子さんの国定忠治には、泣かされた。最近涙腺弱いなあ。

    マーティン・マクドナー監督 「スリー・ビルボード」(新宿TOHOシネマ)を観て。

    主演のフランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェル絶賛。実話、いやホンモノの被害者が演じているかと思ったほどだ。あ、「ファーゴ」のオバサンか。脚本も凄い。悲惨な話の中にもコメディタッチのシーンがちりばめられている。ラストカットが良い。これでなきゃ、映画は!う~ん。唸らされる傑作。お見事。「愛」ってなんだ!?現代の西部劇だぞ、これ。


  • 2017

    12月

    21

  •  矢沢永吉コンサート 「TRAVELING BUS 2017」(日本武道館)を観て。

    12月19日(火)。6年ぶりか。永ちゃんの武道館を観るのは。最初に観たのは20数年前だ。その時より、白スーツの観客がやたら多い。1000人近くいるように見える。今はネット通販があるからな。そんな中で和服姿の粋なお姐さんが3名、時計台の下におられたのでウキウキウォッチングしてると、着物の背中と帯に「E・YAZAWA」と★マークの刺繍が!おぅー。フジヤマ、ゲイシャ、E・ヤザワ!  8000人の永ちゃ...

    wonder×works企画公演 「アカメ」(座・高円寺1)を観て。

    12月15日(金)ソワレ。説明台詞を極力省き、俳優の力量が試されるホンと演出。なのだろうが、わからん。ほぼわからん。特に冒頭の10分ぐらい。関係者から「観客を育てるために」という意図らしいと聞いたが、そんなのは大きなお世話だ。むしろ「脚本家と演出家が育つために」であろう。突き放すのであれば岩松了氏の如く徹頭徹尾貫くか、倉持裕の不条理極まりない観客置き去りな芝居の方が、俺はまだ好感が持てる。デヴィッ...


  • 2017

    12月

    18

  • 「欲望という名の電車」(渋谷シアターコクーン)を観て。

    12月13日(水)ソワレ。大竹しのぶ、北村一輝。演出:フィリップ・ブリーン。 3時間半の長尺に飽きはこなかったが、大竹しのぶが美輪さん化してきたような気がする。毎年やっちゃうんじゃないか。そのわりには、静かな緩やかな狂気を見せるので、なんだか少しものたりない。映画でヴィヴィアン・リーが見せた発狂のようなシーンを期待していたからな。(彼女は実生活でも神経症だったからかも知れないけど)少しオーバーア...


  • 2017

    12月

    03

  • TABARU 3nights ワンマンLIVE 「SOMETHING NEW」(目黒BLUES ALLEY JAPAN)を観て。

    11月29日(水)。4年前かあ。デビューLIVE(原宿ラドンナ)に構成スタッフとして関わったのは。それ以来だTABARUちゃんを観るのは。大きくなったなあ。NYでアポロシアターに立ち武者修行。その時のエピソードがMCで語られる。3デイズの最終日のせいか、MCに無駄が無い。歌声と押し出しにメガトン級のパンチが効いてきた。山手通りが出てるぞ。いや貫禄だ。バンド編成にギターがいないのが俺にはちょっとモノ...

    MO’SOME TONEBENDER LIVE 『100% junk』 (渋谷CLUB QUATTRO)

    2017.11.25(土) 1年ぶりか。モーサム。溜まったスペルマを放射するかの如く、オープニングから飛ばしまくる百々。爆音とスペルマシャワーを浴びてクアトロが揺れる。一番後ろで観ていると、まるでモーサム教の集会のようだ。「サイコーですかあーっ!」ってなカンジで。難聴になりそうなぐらいの爆音を全身で浴びていると、何だか胎内回帰をしているような気分になりキモチよくなってくる。これか。いや、これだ。チ...


  • 2017

    11月

    28

  • シアターコクーン・オンレパートリー2017 「24番地の桜の園」(渋谷シアターコクーン)を観て。

    11月27日(月)19時。チェーホフの「桜の園」を、かなりアレンジ。串田和美氏の色でベッタリ塗りつくされた美術、台詞、演出、舞台転換。チェーホフに怒られないかと心配するほどだ。もうとっくに死んでるけど。飽きさせないダレさせない演出はとても面白いのだけど、天下の風間杜夫さんを三輪車に乗らせて走らせて、延々の長台詞を言わせたのは如何なモノと思ったけど。パンキッシュでもあるか。うん。池谷のぶえの小劇場出...

    リーディング公演「やとわれ仕事」(新国立劇場小劇場)を観て。

    11月19日(日)17時。男性1人、女性2人の出演者が横に並び、上手に上下黒ずくめの「ト書き読み」の人がいる。「…フィリップス夫人、ドアを開け入ってくる」「…窓から顔を出すティム」とか、とても良い声と滑舌で読んでいるのだが、後半あたりに突然「間」と言った。「間」だぞ。「間」。もう大声で笑いたいのだが、どうもまわりはそんな雰囲気ではない。いや「間」って読むものなのか。そういう狙いなのか。いやいやどう...


  • 2017

    10月

    25

  • 岸 善幸監督 「あゝ、荒野 後篇」(新宿ピカデリー)を観て。

    「つながる」ためのセックス。ボクシング。暴力。予定調和でお膳立てされた社会をコブシひとつで切り裂く若者。親友であるバリカンを殺したのは、自分を殺したのか。母親が「殺せー!」と叫んでいたのは、自分を、母親を殺して欲しかったのか。さすがにラストの戦いには泣いてしまった。そしてラストカットは、「あしたのジョー」のラストカットよりも、切なさと胸元に突き上げる苦しさが残る。いつまでも「自分探し」をしてやがる...


  • 2017

    10月

    15

  • ウディ・アレン監督 「それでも恋するバルセロナ」(DVD)を観て。

    なんだよ。ただの遊びチンコとヤリマンの話じゃねえか。ま、俺のスカーレット・ヨハンセンちゃんと、ペネロペちゃんだからな。ウディ・アレンも、こんなの撮るんだ。「芸術好き」「自分探し」の女性への批判か。ま、変態だからな。ウディアレン。俺が監督するなら、ベアトリス・ダルちゃんとジュリエット・ルイスちゃんにやって欲しい。絵描きの役は、もちろん俺。そんなことはありえないだろけど。


  • 2017

    10月

    11

  • 岸 善幸監督 「あゝ、荒野 前編」(新宿ピカデリー)を観て。

    絶賛。快作。昭和の寺山ワールドを、うまく現在に置き換えてる。菅田将暉、「共喰い」も良かったけど、十字架を背負ったブッチギレ感と切ない暴力が良い。バリカン役のヤン・イクチュン、寺山自身が投影されているであろうこの役を熱演。芳子役の木下あかり、このコ知らなかったけど、ああ絶賛。いいぞいいぞ。いるいるこんなコ、夜の歌舞伎町に。意外にユースケ・サンタマリアの軽妙さが生き生きしてるし、でんでんさんもビッタシ...

    北野武監督 「アウトレイジ 最終章」(新宿ピカデリー)を観て。

    フイルム・ノワールのように、全体に流れる虚無感、乾いた空気が良かった。北野監督の死生観なのだろう。大友の自死による決着も潔い。そんな中でも、大杉蓮さん演ずる会長になっちゃった元証券マンが、生生しくって良い。タレコミ屋の仁科貴が、大友に良く可愛がられてる感が滲み出ていて好演。よく役者を見てキャスティングしてるんだろうな。


  • 2017

    10月

    09

  • 白石和彌監督 「彼女がその名を知らない鳥たち」(原宿クエストホール試写)を観て。

    白石監督作品「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」が秀逸だったので観たが…メインの阿部サダヲが苦手なので、感情移入出来なかった。もっと普通の小市民の役の方が合うのではないか。阿部サダヲって。蒼井優がメチャメチャ頑張ってる。「欲望という名の電車」のヴィヴィアン・リーが演じた役、イケるんじゃないか。女優さんって、何かエッジの効いた役で転機を図ろうとする人が多いと思うけどさ。白石監督、毎回、脇のキャスティングが...


  • 2017

    10月

    02

  • 神谷 洋史子 JAZZ LIVE VOL.4 (茗荷谷ブッチ&ベン)を観て。

    「スイングしなけりゃ意味がない」とデューク・エリントンは唄った。そのデュークの楽曲を自分の肉体という楽器に合わせて見事にアレンジした神谷洋史子。今や、スイングなんて意味がないんだ。ワルツだって、なんだって良いのだ。曲頭で、神谷洋史子がバンドとリズムを合わせる姿が艶っぽい。ロックがSEXなら、ジャズはペッテイング。撫でる!噛む!吸う!寸止めのギリギリ感が良い。長年ロック・ミュージカルに関わっていた彼...


  • 2017

    9月

    19

  • 是枝裕和監督 「そして父になる」(CX)を観て。

    気になっていたけど見逃してたのを、ようやく観る。テレビだけど。 う~ん、子役が良過ぎる。おかげで、子役が出て来てしまうと大人の演技がどうしても嘘くさく見えてしまう。俺のクイーン、真木よう子&尾野真千子は良いのだけど(これは女優が持つ母性のせいなのか?)、福山雅治、リリーがつらい。子役とのインプロのような演出シーンでは、やっぱり作った表情が目立ってしまう。こういうのって、俳優がかわいそうだよな。井...


  • 2017

    9月

    17

  • プリエールプロデュース 「 愛しのドラム~ザ・フルーツ2~」(赤坂レッドシアター)を観て。

    9月11日ソワレ。ズバリ。井之上隆志さんの追悼公演だ。これは。いい俳優さんだった。惜しまれて亡くなり、脇役が多かった井之上さんが、図らずもこうやって主役として送られたのは、俳優として特別なことなのではないか。何だか警官が2階級特進したように。劇団GAYA、カクスコ、道学先生…どの舞台でも、細くて長い身体をボクサーのダッキングのようにクネクネとくゆらし、はしゃぎまわっていた姿と、酒場でクラゲのように...



大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲