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大倉順憲さんの日記

  • 2020

    9月

    23

  • 大塚信一監督 「横須賀綺譚」(下高井戸シネマ)を観て。

    監督が5年間アルバイトをしながら製作したという、浪花節好きの俺にはたまらないガッツあふれる初監督作品。ピンク映画等で活躍していたふてぶてしいツラガマエ俳優川瀨陽太の落涙シーンが◎。しかし、初監督作品だけに思いがこもって台詞が切れなかったのか、語るに多いシーンもあったが。長台詞の間にショットで埋めても良かったのではないか。後半のブラックアウトには、まんまと映写事故かとハメられたけど・・・ラストが夢オ...


  • 2020

    9月

    22

  • 作・演出 福島三郎 「銀色のライセンス」(中野テアトルBONBON)を観て。

    9月19日(土)18時。高齢者の事故。昨年、池袋で2人の親子を殺した元通産省の役人飯塚幸三が逮捕もされず、世間からバッシングを受けているという事件は記憶に新しい。もちろん事故を起こした当人は、過去の肩書など関係なく厳正に処分されるべきだ。では、これからの高齢化社会、免許制度はどうすればいいのだ。返納か。再講習か。再試験なのか。そんな身に迫った問題を、わかりやすく、いいところを突いてくれた秀作だった...

    中島貞夫監督 「狂った野獣」(VHS)を観て。

    傑作。年に1度は観る。ちょうど人気が出てきた頃の川谷拓三さん。名演。ラストのヘリコプターにつかまって逃亡しようとする片桐竜次さん。バスを横転させたり、走るバイクからバスに飛び乗るシーンもスタント無しの渡瀬恒彦さん。お見事。熱気を感じるなあ。川谷さんが来ているM-65のジャケット。これが公開されたのが「タクシードライバー」前だから、トラヴィスの影響で着たモノじゃないのか。試写で先に観ていたのか。ご子...

    ハーバート・ロス監督 「グッバイ・ガール」(DVD)を観て。

    最初に観たのは30年程前だったか。まだ俳優としての華々しい未来を無理矢理信じていた頃だった。「アメリカン・グラフィティ」で確かな足跡を残した、あのリチャード・ドレイファスが売れない役者を演じてるのだ。感情移入しないわけがなかった。「ああ、ドレイファスのように、俺にもチャンスがやってくるかも」と、ああ勘違い。そしてフェイド・アウト。今、観てみると、ふだんの生活まで芝居の台詞調になってしまっているのが...


  • 2020

    9月

    21

  • 大森立嗣監督 「日日是好日」(TX)を観て。

    冒頭のナレーションに、フェリーニの「道」の話が出てくるのは、映画ファンとして嬉しい。(原作に出てくるかどうかは分からないが)。これを、茶道という道とつなげたかったのか。ちょいと奥深過ぎて、飲みこめなかった。大森監督は、観客への答えを提示しない作品が多いけど、こちらとソリが合わない場合は、曖昧で凡庸な味しかしなくて消化不良になる。樹木希林さんが出てくると非の打ちどころがないのだけど。台詞が無いシーン...


  • 2020

    9月

    11

  • 大森立嗣監督 「MOTHER」(EJアニメシアター新宿)を観て。

    長澤まさみが素晴らしい。こんな難しい役どころを、未婚の彼女はどうやって構築したのだろうか。最近のドラマなんかで、メリハリの効いたコミカルな役を演じてるのを観ても感心していたのだが。小劇場出身の演出家による舞台経験で培ったモノもあると思うが、この女優は凄い。どこか末恐ろしいぐらいだ。ホームレスの姿でトボトボ歩く後姿を見事に体現している。大森監督も、個人的に言えば当たり外れがあるのだけど、これは出色の...


  • 2020

    9月

    06

  • 冨永昌敬監督 「素敵なダイナマイトスキャンダル」(DVD)を観て。

    伝説の編集者末井昭さんの自伝を映画化。見落としていた作品。主役の柄本佑君が、数多の脇役紹介の狂言回しになっている…と感じた。”おっちゃん”役の島本慶さん、よかったなあ。切なくて、男の哀愁があって。”アラーキー”役の菊地成孔。これも胡散臭い空気感ガッツリ出して◎。俺も30代の頃、2年程エロ本のライターで喰ってたんで、同類相憐れみ、懐かしむ。(1文字2円50銭だったから、”銀玉ライター”と呼んで自嘲し...


  • 2020

    9月

    05

  • アレックス・コックス監督 「シド・アンド・ナンシー」(DVD)を観て。

    もう32年前になるのか。シネマライズ渋谷で観たんだっけ。忘れたぞチクショウ。ゲイリー・オールドマン、これとか「JFK」ン時が一番良かったンじゃないかな。「レオン」の頃は、ちょっと変人奇人俳優のレッテルを張られ過ぎていた感がある。日本で言えば、田口トモロヲさんなんかは、年齢とともにオッサン化していったから良かったけどさ。あ、「プロジェクトX」ナレの影響があるか。ま、そんなこたあどうでもいいや。 2...

    シム・ソンボ監督 「海にかかる霧」(DVD)を観て。

    ポン・ジュノ製作。えげつない。えげつな過ぎる。どうして韓国映画っつーのはこんなにも露骨に人間の業を描けるのだろうか。性欲、食欲、金、権力、嫉妬、差別。ここまでさらけ出してくれると清々しくも感じた。ラストシーンに出てくる子持ちの女性は救いの女神なのか。「シド・アンド・ナンシー」のラストを思い出した。そうだ。久しぶりに観てみようっと。


  • 2020

    9月

    02

  • ジョージ・ミラー監督 「マッドマックス」(NTV)を観て。

    高校2年の時かあ。大阪ミナミの映画館で観たなあ。当時、俺もバイクに乗ってたから豪快なハシリが衝撃的だったけど、改めて観ると、かなりの低予算で踏ん張っているぞこの映画。なんだこのチラシ。チャチ過ぎるじゃねえか。いまどき短編映画でもこんなの作らねえぞ。この翌年に「狂い咲きサンダーロード」が公開されているから、少しは影響されたところがあったのではないか。妻子を襲われ、それまではけっこう大人しかったマック...


  • 2020

    8月

    28

  • ルパート・グールド監督 「ジュディ  虹の彼方に」(深谷シネマ)を観て。

    コロナ渦で見逃してしまったので炎天下の埼玉県深谷市まで電車で1時間掛けて観に行く。暑い。エライぞ。俺。ああ、ハリウッドというところは凄い。ジュディ・ガーランドの子役時代を、こんなに似ている女優を呼んでこれるのか。おまけにレニー・ゼルウィガーちゃん、よくもまあ役作りしましたね。ブリジッド・ジョーンズと同じ女優には見えないぞ(そりゃ20年近く経ってるけどさ)それに、歌の吹替えもせず、レニーちゃん本人が...


  • 2020

    8月

    24

  • ポン・ジュノ監督 「母なる証明」(DVD)を観て。

    貧困、知的障害、アル中、売春、近親相姦、殺人、放火、そして冤罪。その被害者が身内なきダウン症。もう、ツラすぎるじゃないか。例えが悪いけど、かつての日本の被差別部落の中で起こったかのような話。胃が重い。ボン・ジュノ作品の中で、最も濃い~ぞ(全部観たわけじゃないけど)。冒頭とエンディングの踊りが唯一の救いなのか。「踊ってしまえ~」だよ、中島陽典さん。


  • 2020

    8月

    23

  • 塚本晋也監督 「斬、」(DVD)を観て。

    「電柱(電柱小僧の冒険)」「鉄(鉄男)」「拳(東京フィスト)」「拳銃(バレット・バレエ)」、こだわるねえ、塚本監督。これは見落としておりました。「刀」かあ。こっそりクノ真季子が、熟女になってご出演。ありがたい。冒頭から「こいつ誰だ?」と思わせた市助役の前田隆成、とても良し。劇団主宰しているらしい。こんど観に行くぞ。蒼井優のレイプ未遂での股開き具合、これも良し。肝がすわってるぞ。不良浪人役の中村達也...

    チョン・ビョンギル監督 「悪女」(DVD)を観て。

    あきらかに、リュック・ベッソンの「ニキータ」に影響を受けているけど、そこは韓流のフィルターを通してるから、怨念、執念の深さがエグイ。冒頭のシークエンスで廊下1人称ワンカットは呆気に取られるほど、スタイリッシュなアクション。だけど、やっぱり念と業が深い。レバーブロウのパンチが後々まで効いてくるカンジだった。痛快だったのに、後味チョイ悪し。クォン部長役のキム・ソヒョン、ショート・カットでクール・ビュー...


  • 2020

    7月

    04

  • 佐々部清監督 「大綱引の恋」(東映デジタルセンター初号試写)を観て。

    6月24日。企画原案・出演:西田聖志郎。日本には面白い祭りがあるんだなあ。3000人が綱引きするイベントが、400年以上も続いていたなんて全く知らなかった。何でもネタになるもんだ。聖志郎さんの前作「六月燈の三姉妹」は、舞台作品から映画化され、郷土愛満載で力のこもった作品だったが、今回は漢気あふれる秀作。ただの綱引きイベントの為に、〝男”を張って、心血を注ぎ合う。はた目に見てると、馬鹿馬鹿しくもあり...


  • 2020

    6月

    18

  • アレクセイ・ゲルマン・ジュニア監督 「ドヴラートフ」(ユーロライブ試写)を観て。

    「作家なんて、ただののらくら者じゃない」この台詞に集約され、酒と女に明け暮れる男。作家って、書いてなきゃ作家じゃないンだ。絵描きも、絵を描いてなきゃ、ただの呑んだくれだ。そんなこと、とっくに分かっていながら、何だか身につまされた思いだった。まだそのレベルにも到ってないか。呑むか。とりあえず。なんだかわかんないけどさ。試写、後半の大事なシーンで、映像トラブル2回。それにもめげずに乗り切ったスタッフ。...


  • 2020

    6月

    15

  • ディック・リチャーズ監督 「さらば愛しき女よ」(VHS)

    レイモンド・チャンドラー原作。冒頭シーンが、原作とかなり違うなあ。まあ、いいけど。ロバート・ミッチャムもマーロウやってたンだ。知らなかった。何だかトぼけた感じは、いいけどさ。俺のシャーロット・ランプリングと出会っていきなりキスは無いだろ。いいオッサンのくせに。眠たそうなツラしやがって。あ、調べてみたら今の俺と同じ年齢か。じゃあ、俺もまだイケるンだな、シャーロット。ハリー・ディーン・スタントンが出て...

    クリント・イーストウッド監督 「ダーティハリー4」(VHS)を観て。

    「ゴッドファーザーPART2」のフランク親父、マイケル・V・ガッツォが、チョロっと出てくるのが嬉しいぞ。ただ、なんだか、2時間ドラマのような展開なんだよなあ。ソンドラ・ロックにナンパばかり掛けてたンじゃねえのか、イーストウッド。

    テッド・ポスト監督 「ダーティハリー2」(VHS)を観て。

    俺的には、シリーズで1番の作品。再見。ハリーの唯一無二、一匹狼な姿がよくわかる。マグナム撃ちまくるは、車は潰しまくるは、痛快これぞアクション映画。犯人像が2転3転し、意外なところで出てくるのも、ミステリーの基本形となったのではないか。


  • 2020

    6月

    07

  • リュック・ベッソン監督 「ANNA」(渋谷TOHO)を観て。

    リュック・ベッソン復活だ。「サブウェイ」「グラン・ブルー」「ニキータ」の“地下三部作”(と、俺が勝手に言ってるンだけど)以来の出来映えじゃないだろうか。まあ、「ニキータ」の2番煎じ感は否めないけどさ。金髪美人!ショートカット!の殺し屋オネエチャンが、過去のトラウマと戦いながら、派手なアクションで大活躍。しかも、KGBとCIAのオッサンを性欲のハケ口にして、おお、ビッチ!KGBのヘレン・ミレンもいい...



大倉順憲

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大倉順憲


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