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  • 大倉順憲さんの日記
  • 2021年10月

  • 1-9/9

大倉順憲さんの日記

  • 2021

    10月

    30

  • キャリー・ジョージ・フクナガ監督「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(新宿TOHO)を観て。

     20数年前、吉祥寺にあった丹波哲郎邸に番組制作の為、1年間程通った事があった。武家屋敷のような門を入ると、保護樹林がそびえ立ち、外車が悠々と数台駐車出来るスペースがあり、屋上に上がると、何故か広々としたヘリポートが存在した。個人宅にだ。丹波さん曰く「007で、ショーン君と共演して帰ってきたら、この家が出来てたンだよ。ボンドがヘリで来るかも知れないからね。ワハハ…」と、あの、なんとも胡散臭い低音響...


  • 2021

    10月

    17

  • サム・ペキンパー監督「ワイルドバンチ」(DVD)を観て。

     迷った時には、ワイルドバンチ。何回観ても惚れ惚れするシーンの数々。アクション映画の金字塔。「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」だ。(ビートルズは関係無いけど)。 どれだけの日数を掛けて、あんな荒野で撮影したのだろうか。キャストとスタッフの心意気と情熱があったのだろう。疲れるぞ。凄く。    観るたびに、アーネスト・ボーグナインが曽根晴美、マパッチ将軍役のエミリオ・フェ...


  • 2021

    10月

    15

  • 森崎東監督「喜劇 女は男のふるさとヨ」(神保町シアター)を観て。

     映画館が、どよめく程の笑い声に包まれたのを経験したのは、いつぶりだろう。浅草六区にあった名画座で「男はつらいよ」シリーズ、「無責任男」シリーズを、観た以来ではないだろうか。  森繁久彌がタイトルロール筆頭、主演扱いになってはいるが、余裕の脇に回った芸達者ぶりを見せていた。「駅前シリーズ」「社長シリーズ」という大衆向けの喜劇を当て、「夫婦善哉」で文芸路線に乗り、「屋根の上のヴァイオリン弾き」...


  • 2021

    10月

    10

  • 瀬々敬久監督「護られなかった者たちへ」(渋谷TOHO)を観て。

     東京五輪女子ボクシングの決勝戦。入江聖奈は笑顔でジャブをカメラ目線で打ちながら入場し、金メダルを獲得。エンゼルスの大谷翔平は、死球を受けようが敬遠されようが、笑顔で対応。白く灰になった矢吹丈や、目の玉が燃えている星飛雄馬は、もう流行らないのだろう。    「笑顔」か。笑っていれば本当に良いのだろうか。  倍賞美津子さん演じる老婆(見事だった!)は「いつも笑顔で」を繰り返していたが、口角を上...


  • 2021

    10月

    09

  • ルネ・クレマン監督「太陽がいっぱい」(DVD)を観て。

     久々に観ると、<名作>というよりも、<世紀の美男俳優アラン・ドロン>の売り出し大作戦映画、と感じた(当時、1960年の映画産業事情は知らないが)。「死刑台のエレベーター」で売り出したモーリス・ロネの、ふてぶてしい演技が良いから、ポーカーフェイス、いや、仏頂面のアラン・ドロンが映えたのでは?もちろん、ドロンの容姿端麗は文句のつけようが無いが。「美女だけど演技は勉強中です」なんて女優が「謎の女」とい...


  • 2021

    10月

    06

  • ジャン・ルノワール監督「大いなる幻影」(DVD)を観て。

     ワクチン未接種者、ノーマスクの人は蔑視され、協力金をもらう飲食業者が妬まれている(と感じる)昨今。復帰した感染者~芸能人はそれをネタに出来るけど、下々の民は、職場で家庭で、平和に受け入れられているのだろうか。おまけにスマホを持たないと生活が不便になるらしい(自分は現在所持してないが、何も不便ではない。)持ってないと少し異端視されているように感じる。バカか。そんなもん持ってなくても、ある程度の情報...


  • 2021

    10月

    02

  • 吉田恵輔監督「空白」(新宿ピカデリー)を観て。

     29年前の夏、『人を殺した』と思った。 障害者の山の会にリーダーとして参加し、(確か)十数人の子ども達と三頭山へ登り、ふと目を離した隙に、当時18才の女の子がいなくなってしまったのだ。最初は気楽に「そこら辺にいるンじゃない」と言ってたが、捜せど捜せど見つからない。地元の警察、消防団、レスキュー隊、警察犬…大掛かりな捜索になればなるほど自分の立ち位置を見失い、先輩のリーダーと闇雲に奥多摩の山々を...

    ウディ・アレン監督「ブルージャスミン」(DVD)を観て。

     見落としてた作品。  以前、躁鬱な女性と交際してたことがある。どうも俺は躁鬱なご婦人と気が合うらしい。だって、ひとりではなかったからだ。俺の方が好んでいるのだろうか。いやいや、けっこうキツイところがあるぞ。あったぞ。そんなことを思い出しながら観ていると、エンディングの先行きが心配になってしまった。(ちょいと「欲望という名の電車」にも似てたが)  ケイト・ブランシェット。上手いねえ。演技を...


  • 1-9/9

大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲


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