2022-04-22

レオス・カラックス監督「アネット」(新宿ピカデリー)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 三船敏郎は黒澤明監督、笠智衆は小津安二郎監督、渥美清には山田洋次。
このコンビは、このコンビだから成立するのであって、離れたらロクなことがないと思う。
三船が去った後の黒澤作品は如何なものか。三船も他の監督作品であの異様なほどの存在感を生かされたのだろうか。後のコンビも同じだと思う。まあ業の深い人達ばかりだから、いつまでも続かないとは思うけどさ。

 で、久々のレオス・カラックス。
3部作と云われた「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」そして「ポンヌフの恋人」に熱狂し、何回も繰り返し名画座で観たのは、もう30年程前になるのか。老けるね俺も。
 やっぱり、ドニ・ラヴァンが出てないのが寂しい。
もう還暦ぐらいになるだろうから、ちょいとこの作品では出番が無かったのだろうけど。個人的には、スタンダップ・コメディアンという狂気を孕んだ役柄を、ドニ・ラヴァンで観たかった。本人の私生活も、ちょいと狂気を孕んでいるという噂を聴いておるしな。
 しかし、セックスしながら唄うカップルって、どうなんだ。日本の女優さんだったら、誰か演るかい?これは「汚れた血」の疾走シーンに匹敵するほど衝撃的だぞ、カラックスさんよ。

 これからは、監督と女優さんの恋愛って出来なくなるンじゃないか。なんだかこれもサミシイねえ。クリント・イーストウッドなんて、どうなるんだ。何回結婚してるかわからんぞ。きっと六角精児よりも多いぞ。サンドラ・ロックをオモチャにしやがって、チクショウめ。まあ、どっちもどっちかな。

 

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大倉順憲

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