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  • 大倉順憲さんの日記
  • 2022年04月

  • 1-9/9

大倉順憲さんの日記

  • 2022

    4月

    30

  • 中西健二監督「大河への道」(試写:一ツ橋ホール)を観て。

    <地図のない旅>  20代の頃、真夏になると自転車で旅に出た。金も地図も無い。自転車も無い。自転車は勝手に駅前で拝借した。立川~川越~浦和~栃木~葉山~、泊めてくれる友人知人の家を目指して何処へでも走った。地図もないのに、よくたどりついたものだ。メモ帖に住所だけは記してあったので、なんとかなったのだ。泊めてもらって、飯を喰わせてもらって、宛ても無く出ていく。そのうち、このまま失踪してしまいたい願...


  • 2022

    4月

    27

  • 俺は見た 第五回公演「僕らの城」(吉祥寺シアター)を観て。

    <なぜだか、中島陽典さんのこと>  1991年。クリスマスイヴの夜に1回だけ公演する為に、1年間稽古した。尋常じゃない。 男の2人芝居、「ZOO(原作:エドワード・オールビー)」。中島陽典さん演出だった。 とりあえず台本はあるのだけど、エチュードのような稽古なので、毎回変わってくる。まあ、俺が変えたり忘れたりしてしまってるンだけど。相手の台詞に瞬発力で反応していく。 ある日、「ジュンケン、...


  • 2022

    4月

    23

  • 作・演出:鴻上尚史「エゴ・サーチ」(新宿紀伊國屋ホール)を観て。

     第三舞台を初めて本多劇場で観た際、カーテンコールで喜色満面ドヤ顔ガッツポーズの演出家が出てきた。鴻上尚史だ。芝居は面白かったのに、もうスッカリ台無しに思えた。あれ以来、<スタッフは舞台に出てきてはいけない>と胆に銘じている。35年程前だったか。確か、当時劇団員だった山下裕子にチケットを頼んだような覚えがある。なんだか古い思い出ばかりだなあ。  『初演は12年前』とパンフに記して...


  • 2022

    4月

    22

  • レオス・カラックス監督「アネット」(新宿ピカデリー)を観て。

     三船敏郎は黒澤明監督、笠智衆は小津安二郎監督、渥美清には山田洋次。 このコンビは、このコンビだから成立するのであって、離れたらロクなことがないと思う。 三船が去った後の黒澤作品は如何なものか。三船も他の監督作品であの異様なほどの存在感を生かされたのだろうか。後のコンビも同じだと思う。まあ業の深い人達ばかりだから、いつまでも続かないとは思うけどさ。  で、久々のレオス・カラックス。 3...


  • 2022

    4月

    16

  • 水谷豊監督「太陽とボレロ」(試写・東映本社)を観て。

     「傷だらけの天使」⇒「熱中時代シリーズ」⇒「相棒シリーズ」と、クセのある台詞と動きのキャラクターで当ててきた水谷豊。まもなく古希を迎え、刑事役はそろそろ定年という心境なのだろうか。今作は、ベテランの指揮者で、あまり多くを語らない(語れないのだが)という役どころ。脚本と監督を兼ねているのだから、ちょうど良いポジションだったのだろう。そのかわりに、主演に壇れいという美人女優を立てて、脇にはひと癖ある...


  • 2022

    4月

    13

  • 川和田恵真監督「マイスモールランド」(試写・スペースFS汐留)を観て。

     知ること。知らないこと。知ったほうがよいこと。 情報が氾濫し過ぎて、真実は何処にあるのか分からなくなっている今。 ほとんどの人間が『いつでも情報は簡単に手に入るンだ』と勘違いしてボケてしまったンではないか。俺もだけど。  地図が読めない。時刻表が読めない。道に迷っても人に聞けない。聞かれたら無視する。 人と会話が出来ない。自分のことは分かって欲しい。分かってくれるのは当たり前。 数百人...


  • 2022

    4月

    11

  • 吉野耕平監督「ハケンアニメ!」(試写・東映本社)を観て。

     国鉄ハイウェイバスに揺られて東京駅八重洲口に着いたのは、1982年の冬だった。 確か朝5時頃だったと思う。喫茶店に行く金も惜しく、何処へ行く当てもないので、とりあえず上野公園をうろつき、西郷隆盛の銅像を拝んだっけ。いったい何を願ったンだろうか。それも忘れてしまったぞ。腹が減っては、公園の水道で水ばっかり飲んでいた。今は、朝から酒が呑める身分にはなったけど。それもどうかと思うが。  あれからち...


  • 2022

    4月

    06

  • シス・カンパニー公演「奇蹟 miracle one-way ticket」(世田谷パブリックシアター)を観て。

     コロナ渦になってから、ほぼ毎日神社にお詣りするようになった。 特にこれといって願を掛けているわけでもないのだが、毎日通うようになると、何か拝んでおかないとバチが当たるような気がしてくるのだ。雨の日も傘を差し、酷い宿酔いでもフラフラと歩いて近所の神社へ行く。  昨年などは連続100日詣りを達成した。 だからといって競馬で大穴を当てたとか、グラドルに囲まれて窒息しそうになったとか、叙々苑と久兵...


  • 2022

    4月

    01

  • 瀬々敬久監督「とんび」(試写・一ツ橋ホール)を観て。

     高校1年の冬だった。毎晩のように、バイク、煙草、ロック喫茶、週末は大阪ミナミでディスコと遊びまくってた俺が久々家に帰って一家団欒の食卓についたところ、親父が飯を喰いながら「お前最近なに考えてんねん」とボヤき、俺は不貞腐れて「いや別に」と答えた瞬間、豪快なちゃぶ台返し!星一徹にも負けない見事な大技を掛けられた。ちゃぶ台じゃなかった、ダイニングテーブルだ。重いぞ。食卓が滅茶苦茶じゃないか。料理自慢の...


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大倉順憲

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大倉順憲


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