2022-02-21

石井輝男監督「網走番外地」(DVD)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 若さと不良性がほとばしっていた頃の高倉健。晩年迄、体力作り、食事節制、感性磨きの毎日だったと聞く。この作品を改めて観てみると、出演者、スタッフが皆、健さんに惚れているンじゃないか。健さんをスターに、男にしようと、皆で盛り立てているように思う。田中邦衛さんのコミカルな演技なんて、あんなの今やったらNGだろ。でも、健さんの脇だから良いんだ。演技をテクニックじゃなく、男としての生き方で表した高倉健。観方によるとワンパターンなんだけど、そんなのどうでも良いのだ。

 演技のワークショップに半年程通っただけで「シゴトが無い」だの「マネージャーがさあ…」などとボヤいたり、有名な監督やプロデューサーのワークショップにキャスティングされたいが為だけに金出して参加している俳優の方々、多いンだよなあ、今。サミシイねえ。まあ、俺も似たようなモンだったか。こういう高倉健みたいに役者道を貫く男は見られないのかねえ。

 そうか、これは「手錠のままの脱獄」の焼き直しだったのか。松方弘樹さんと北大路欣也さんの「暴動島根刑務所」のラストシーンも、同じアイデアだったと思う。これぐらいの迫力ある追っかけシーンが欲しいね。最近の邦画はボソボソ語る映画が多いので、スカッとしたぞ。珍しく真面目に芝居している丹波哲郎ボスが秀逸。このシリーズでは「望郷篇」がベストかな。やっぱり由利徹さんが出てないと。カックン!

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大倉順憲

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