大倉順憲さんの日記
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2022
2月
21
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石井輝男監督「網走番外地」(DVD)を観て。
若さと不良性がほとばしっていた頃の高倉健。晩年迄、体力作り、食事節制、感性磨きの毎日だったと聞く。この作品を改めて観てみると、出演者、スタッフが皆、健さんに惚れているンじゃないか。健さんをスターに、男にしようと、皆で盛り立てているように思う。田中邦衛さんのコミカルな演技なんて、あんなの今やったらNGだろ。でも、健さんの脇だから良いんだ。演技をテクニックじゃなく、男としての生き方で表した高倉健。観...
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2022
2月
18
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ポンフェイ監督「再会の奈良」(シネスイッチ銀座)を観て。
聾唖者役永瀬の手書きメッセージ、國村隼と中国老女のボディ・ランゲージ、そしてラストの無言。電話、ガラケー携帯、手紙。コミュニケーション・ツールの再認識を考えさせられる。それだけに、テレサ・テンの「グッドバイ・マイ・ラブ」が効果的に映えた。スマホなんぞ要らんのだ。 奈良の観光PR映画になってないところが秀逸。それじゃあつまらんもんね。(奈良県出身者としては)國村隼、永瀬正敏以外は、誰が俳優...
降旗康男監督「夜叉」(DVD)を観て。
改めて観てみると、これ女優の映画だ。田中裕子、いしだあゆみの演技合戦。 仕掛ける“動”の田中裕子、受けて立つ“静”のいしだあゆみ。恐ろしいなあ、こんなオンナに二股かけるのは。 健サン、イッパツやった呑み屋の女の為に命を懸けるのかよ。そこがちょっと納得いかん。ま、カッチョイイけどさ。高倉健には、冬の日本海とバス停が良く似合う。南の島は似合わんだろう。 小林稔侍さんの、哀れなチンピ...
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2022
2月
09
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清水崇監督「牛首村」(東映本社第一試写室)を観て。
古びたホテル、双子の姉妹…あ。「シャイニング」じゃねえか。 双子が忌み子とされていたのなんて、ずいぶん昔の事だと聴いていたが、よくも掘り返してくれたな。「双子の片割れに牛の首を被せて始末する」。これは、畜生腹に戻すという意味なのだろうか。いや、考えすぎか。俺。ま、キューブリックへの、いやスティーブン・キングへのオマージュだととらえておこう。 先日、観た濱口竜介監督の「偶然と想像」。3...
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2022
2月
04
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濱口竜介監督「偶然と想像」(渋谷Bunkamura ル・シネマ)を観て。
この監督は、爬虫類系やウーパ―ルーパーとかヒラメ系の面構え女優が好きなんだなあ。 おまけに、(男にとっては)とても面倒くさくてウザったい…といったキャラクターの女(もちろん、これは脚本上で)の設定。なにか、よほど辛い恋愛体験や女性へのトラウマがあるのではなかろうか。曲がり過ぎてるぞ。もどってこいよ。演出は面白いけど。 今、流行りなんだな。こういったナチュラル・トーンの会話劇で、自分をさ...
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