大倉順憲さんの日記
-
2012
3月
29
-
SYMBION 公演「すっ、天天!朝日通り」(中野BONBON)を観て。
旧友菊池隆則の作・演出。文句無しに面白かった。笑わせて泣かせる人情喜劇。場所と人物の設定が黒澤明の「どですかでん」に似ていたが、それもシャレで良し。知恵遅れの少年役が好演。こういう知的障害者って、いたぞいたぞ。無対象の演技。説明の少ない場所設定。“泣き”を余り引っ張らないところ。良し良し。次回作品も是非観てみたい。
-
2012
3月
28
-
ドン・シーゲル監督「突破口!」(DVD)を観て。
ウォルター・マッソー好演。彼ひとりの力と技でねじ伏せたってカンジ。ひょうひょうとしているようだが、愛妻や友人の死にも非情に対応し、知らないうちに若いオンナとチャッカリやっちゃっている悪党ぶりが良い。佳作。
-
2012
3月
26
-
第10回 下北沢「りゅう寄席」 立川吉幸
3月25日(日) 開口一番:たらちね 寸志 ●らくだ 吉幸 ●子別れ(下)吉幸
-
2012
3月
21
-
スティーヴ・マックイーン監督「SHAME」(新宿シネマスクエアとうきゅう)を観て。
セックス依存症。俺も果てしなく近いかも知れない。病気なのか?欲望の果ては尽きないというが、一種の変態なのだろうか。話題の作品ということで観たが、主役ブランドンと妹シシーのバックボーンが分からなかった。ご想像にお任せします、ということなのか。また、ブランドンの性癖「愛の無いSEXしか出来ない」「愛があったら不能になる」という点には、共感出来た。何なんだ俺?シシーが自殺した意味は?ブランドンがシシー...
-
2012
3月
19
-
ピープルシアター 森居睦演出「カルタゴの人々 イメルダ・フォーリーに捧ぐ」(新宿サンモールスタジオ)を観て。
わからん。 奈月かなえ好演。以上。 (コトウロレナという女優が、若い頃のカルメン・マキさんに似てた)
倶楽部ぼたん 芸暦10周年記念 (駒込ソフィアザールサロン)
3月18日(日) 開口一番:林家まめ平 元犬 春風亭朝也:そば清 林家ぼたん:明烏
-
2012
3月
17
-
松林宗恵監督「社長太平記」(DVD)を観て。
森繁、小林桂樹、加東大介の関係が、戦時中は真逆になっているとは知らなかった。そこがベースになっていたのか。反戦が入っているのが良い。しかし何度観てもこの3人と三木のり平先生は、天才的な間と動きだ。小林のり一さんの解説が秀逸。
-
2012
3月
09
-
グレゴール・シュニッツラー監督「レボリューション6」(DVD)を観て。
青春の彷徨、夢と挫折。友情。現実。逃避。ノスタルジー。相田みつをの「一生青春」ってのがあったけど。そんなの疲れるよなあ。ちょっと「トレインスポッティング」の焼き直しなカンジがする。消火器をブチ撒くシーンは、ちょいとホロッときたけどね。
スティーブン・ダルドリー監督「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(渋谷シネパレス)を観て。
傑作。絶賛。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックがメインだと思ってたけど、オスカー役の子が断然主役。メチャメチャ良い。調べたら、これが映画初出演、初演技。どーしたら、あの繊細な演技が出来るんだ。子供のようでいて、大人ぶった台詞「キスしていい?」「ハグしてあげようか?」「ママ。I LOVE YOU」。こんなの恥ずかしくって言えないぞ。タンバリンで精神のバランス取りながら歩くシーンは泣けてくる。ジイちゃ...
深水龍作・山本明子・北野由美子 鎮魂と再生のための演劇集「賢治のまなざし」(笹塚ファクトリー)を観て。
3・11の地震発生時、僕は初台の自宅でラジオ番組の構成台本を書いていた。確かほとんど徹夜で、あと1時間後には渋谷の制作会社に持参しなければならない状況で、やっと書けたとこだった。「さて、シャワーでも浴びて行くか」と思ったとこで、グラグラッ。本箱や平積みにしてある本が、バサバサ落ちてくる。買ったばかりの地デジ対応テレビが、振り子のように揺れている。「え!これが俺の最期か?」とさすがに一瞬考えた。ラジ...
ジョン・カサベテス監督「グロリア」(DVD)を観て。
たぶん「レオン」は、これをパクったんだろう。1983年の春、原宿にあったOH!GODというBARの中でこの映画を観た覚えがある。ピンボールやビリヤード台、そしてスクリーン(当時は珍しかった)がアメリカンなカンジで店内に置かれ、田舎から出てきたばかりの俺には、とれもシャレた都会の店だった。2~3年前、ビルの改装で閉めちまったのは、ちょいと寂しかったぜ。 ジーナ・ローランズ。今調べてみたら、この映...
- 1-11/11