• TOP
  • 大倉順憲さんの日記


大倉順憲さんの日記

  • 2013

    8月

    16

  • 七里ガ浜オールスターズ 第6回公演 「オーラスライン」(新宿SPACE 雑遊)を観て。

     ムダの無い脚本。愛すべき役柄のオッサン達と紅一点。非日常のようだが、どこかで会ったことあるような役柄の背景。ミュージカルの舞台に立っていた僕にとって、自分自身の過去をも笑い飛ばしてしまった。「才能の無いモノが、何故こんなことをやってるか、なんて考えるんだ」のセリフにはおおいに納得。納得。自己批判。65分でどうまとめられるのかと考えたが、ラストのオッサン・ダンスには目頭が熱くなった。やられた。こう...


  • 2013

    8月

    14

  • 佐々部清監督 「六月燈の三姉妹」(東映デジタルセンター 初号試写)を観て。

     オープニング・タイトル・バックの「六月燈」の美しさだけでも、暑い中試写を観にきた甲斐があったと思った。三女役の徳永えりが、生き生きと演じている。(あまり美人ではない。という役柄設定が、不思議に思うけど)「春との旅」(小林政広監督)も良かったけど、脇でも光る女優さんだ。個人的には絶賛するぞ。古株の市毛良枝さんが、なんだかおおらかな母性を感じさせて、とてもイイ。近所の商店主たちの役は、地元の劇団の役...


  • 2013

    8月

    13

  • ギレルモ・デル・トロ監督 「パシフィック・リム」(新宿ピカデリー)を観て。

    今の映画技術で、こんなことが出来るのか。怪獣映画として最高。いや、怪獣VSロボットだけなので、とてもわかりやすい。(我らの世代には、「超人バロム1」と「マジンガーZ」を思い起こさせた)それと、日本人として、菊池凛子がメインキャストで奮闘しているのが凄く嬉しい。芦田愛菜ちゃんも。3D吹替で観たのだが、ケンドーコバヤシの声だけが、何か浮ついた感(声は低いのだけど)があり残念だ。字幕で再見の価値あり。唯...


  • 2013

    8月

    11

  • くろいぬケンネル VOL.3 「学級会」(下北沢OFF・OFFシアター)を観て。

    観劇していると、灰谷健次郎の名作「兎の眼」と「せんせいけらいになれ」、中勘助「銀の匙」、ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」を想い出した。なかでも、30年程前テレビドラマ化された「せんせいけらいになれ」は、僕にとってはバイブルとも言える作品だ。50回位観てるのではなかろうか。おでんの屋台の親父西田敏行と武田鉄矢、ヤクザの川谷拓三が弟分浦田賢一に電車の中で語る「挫折と座敷」、おしぼり屋阿藤海の殴りこ...


  • 2013

    8月

    09

  • 藤澤浩和監督 「砂をつかんで立ち上がれ」(新宿K's cinema)を観て。

     本来なら途方もなく不器用な俳優志願の男の役柄が、仁科貴にはハマリ役だったんだろう。映画をたまたま一発だけ当てたワガママ監督の役柄も意外に合っていた。いや、序盤はちょっと無理があるようにも見えた。(ヒゲとメガネのせいかも知れないが)そして、だんだん仁科本人の不器用さが露呈するとともに、俳優志願男とココロの融合が見えてくる。ここで、エドワード・オルビーの戯曲「動物園物語」を思い出した。(概要省略)あ...


  • 2013

    8月

    03

  • ロン・ハワード監督 「身代金」(VHS)を観て。

    再見。何度も観ても緻密な脚本だな。メル・ギブソンが、中盤から犯人との立場を逆転させる展開、布石。ラストのハラハラドンデン返しと、カタルシス。サッパリしたエンディング。あと、ゲーリー・シニーズが犯罪に至る背景がも少し見えたら良かったのだが。


  • 2013

    7月

    30

  • 小津安二郎監督 「東京暮色」(VHS)を観て。

     再見。なんど観ても、へビイだなコレ。「東京物語」の後に、何を語りたかったんだろうか。“血”か。血はヘビイ過ぎるぞ。ドラマチック過ぎて、しんどいぞ。有馬稲子、原節子、山田五十鈴のガップリ四つよりも、脇で出てくる、田中春男「わしもひとつそれもらおか」藤原釜足「驚いたなあ…ちょっとこぼしちゃったよ」のシーンを、くり返しで観てしまった。こんとき、笠智衆53才かよ。ふうん。今の俺とあんまり変わらないじゃな...


  • 2013

    7月

    28

  • 加藤喜一with佐藤公彦「ふたりのビッグ・ショー」(西落合ダイニング・シスイ)を観て。

     30年程前、ぺーぺー劇団員だった頃。暑い夏の盛りに、同期生のIと大道具の運搬をやってた時だった。確かカーラジオから、カッチョイイ、フレーズが覚えやすいロックが流れた。「これ、俺の同級生がやってるバンドなんだよね。こんどキリンレモンのCMソングになるらしいよ」とIが言うので、僕は耳をダンボにして、さらに聴いた。21才になったばかりの頃である。上京して、まだ1年足らずの頃である。あまりにも身分不相応...


  • 2013

    7月

    23

  • 滝田洋二郎監督 「お受験」(VHS)を観て。

     出演者と主役の永ちゃんに、距離感がある。皆、スーパースター矢沢永吉に、気を遣っているのだ。ラストの娘が言う「一等賞!」には泣かされたけど。こういうの、滝田監督ウマイなあ。「壬生義士伝」とかに、つながっていくんだろうなあ。


  • 2013

    7月

    19

  • 松尾スズキ監督 「恋の門」(DVD)を観て。

     なんのこっちゃ。さっぱりわからん。酒井若菜はカワイイけど。芝居も良いけど。初監督なのに、松尾君出ない方が良かったんじゃないか。ウディ・アレンだって、出たらつまんない作品が多かったのだし。ケッ。ヤッカミか、俺。


  • 2013

    7月

    16

  • 渡邊世紀監督 特集上映(新宿K’s cinema)を観て。

     「揺り籠 花籠」「はじまりのおわり」「うたかた」「死神失格」   どの作品も、短編ならではの緊張感と臨場感が漂っている。ローバジェットを物ともせず、ハングリー精神の精鋭チームだから出来る作品群。セリフが極端に少ない「揺り籠 花籠」。「うたかた」においては、かなりセリフを削ぎ落としたのであろう。説明台詞がほぼ無いのが観ていて潔い。谷畑聡とSATOMIの二人が、静なる肉体表現という役者の力ワザで一...


  • 2013

    7月

    14

  • ジョン・マッデン監督 「コレリ大尉のマンドリン」(VHS)を観て。

     ちょっと出来過ぎた話だなあ。ライフルで至近距離で乱射されて生きてんのかよ、ニコラス・ケイジ。(いくら忠実な部下の捨て身の盾があったとしても)マンドリンを弾いたり、唄ってるニコラス・ケイジを観てると、なんだか“無責任時代”の植木等に見えてきた。ペネロペ、ヘタクソ。以上。医者役のジョン・ハートに10点。


  • 2013

    7月

    13

  • 河瀬直美監督 「沙羅双樹」(VHS)を観て。

     古都奈良(わが郷土)の原風景を、土着したモノだからこその視点で撮ってくれているのは、とても嬉しいしありがたい。(たいてい奈良って、大仏とか鹿とか若草山とかを俯瞰で撮って説明カットにしてしまうのだ)話もシンプルでわかりやすいんだけど。役者が。う~ん。メインの新人の男の子と女の子は良い。とてもイイ。樋口加奈子さん。惜しい。これは難しいよね。素人の中で浮かないように自然な演技をするのって(出産シーンを...



大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲


月別日記