「青春Hシリーズ第39弾!」となうっているのに、全然Hじゃなく(いちおうベッドシーンはあるけど)自分の世界に引っ張り込んでしまった荒木監督。ご立派。地球に侵略しにきたクマの宇宙人という設定を観て、三島由紀夫の「美しい星」を思い出した。まさか、荒木監督が三島をモチーフにしたのではないだろうけど。ピンク時代の若松プロ作品にも負けない、チープだけど工夫されたセット。もはや監督のオモチャ箱としかいえない。バジェットがあってもこういうセットでやり遂げるのだろう。ブレないねえ。ロードショーが1週間なのがもったいない。こういう作品だからこそ、DVDではなく映画館で観るべきだ。