これ観たかったんだ。噂に聞いていたから。荒井さんの脚本だったのか。「生と性」。セックスをアイデンティティにして生きていく男と女。加藤善博さん、フランス映画の伊達男のように、小首をちょっと傾け揺らすキザな佇まいがサマになる。良い俳優さんだったのになあ。前川麻子、メチャメチャカワイイじゃないか。小ぶりのオッパイとケツが、堕ちていくオンナの様式として正しい。青春映画だ。同じく荒井さんの「赤い髪の女」を思い出す。前川麻子が、のけぞる腰のグラインドとブリッジラインに思わす興奮してしまったが、母親がラストの3人目の男に陵辱されるときに同じ腰付きだったので「ああ布石か」と納得するも、とても切なく感じてしまう。奇しくも、わが師匠の三回忌の帰りに観たのが、師匠と「お笑いオンステ」を書かれていた前川さんの娘さんの映画というのは「まだまだ勉強不足だ」と師匠に言われているようで、またまた切なくなってしまいゴールデン街に突入。河原さぶさんのフサフサヘアーには、意味も無く笑ってしまったけど。