また、やっちまった。これ、前に観たジャン。でも俺の豊田監督作品週間ということで、見直した。まあヨシ。
以前から俺は、刑務所に入ったり、何かから逃げる夢をよく見る。夢分析でいうと何か答えは出るのだろうけど、オトコって誰しもそんな欲望の切れ端があるのではないか。刑務所に入ることや、逃げることが欲望なのかと問われたら、簡単には答えづらいけど。閉鎖されたところに入るということは、一種の現実からの逃避だ。追うよりも逃げることの方が、楽かも知れない。そして希望を求めて逃げて逃げて、行き着く先は絶望なのだ。なにか、そんな柄にもない哲学的なことを考えさせてくれた作品。
原田芳雄さんは、やっぱり絵になる俳優だったなあ。鬼丸とKEEのフッといる存在感が良い。あと爆弾魔役の人も。千原ジュニアと松田龍平が、ママチャリ2ケツするシーンがなんだか切なくて印象に残った。その後、野球するんだジュニアが。そうなんだよ野球なんだよな。サッカーじゃなくて。そんで復讐されて犬死。うん。いい。俺もこんなカンジで野垂れ死にかも知れない。