2011-07-09

ジュリアン・シュナーベル監督「ミラル」(試写)クロスレビュー:クサイものにはフタをしろ! このエントリーを含むはてなブックマーク 

イスラエルとパレスチナで、何が起こったのか、本質的なところは僕にはわからないし、理解出来ない。でも人間である以上、諍いあうのは良い話じゃあない。日本の歴史で言えば、江戸末期といったところか。そんな時代に生きた女たちの「ほぼ」実話なので、画面に否応のない説得力がある。監督が画家だからだろうか。でも、少し不可解だった点をあげよう。物語の核となる女性へ疑問点だ。
[ヒンドゥ様]何故、あなたはそんなに慈悲深いのですか。偽善という裏が見えないではないですか。今のNPOのようなウサン臭さもないし。人間+と-。必ず何か裏で引っ張っているモノがないと、バランスが取れないでしょう。そこは描く必要が無かったのか?ちょこっとだけ出てくるウィレム・デフォーの制服の下には欲望と絶望が渦巻いているような、ウサン臭さと人間臭さ、危なさが見える。やはり、役者が一枚上と言ったとこからか。しかし、各章立てした構成と、独自のカメラワークから、飽きのこない映像で楽しませる。最後に。この監督ってゲイじゃなかろうか。なんだか「大いなる人間愛」「博愛」といったところから感じます。シツレイ!

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大倉順憲

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