9月23日(金)ソワレ観劇。
作・演出:倉持裕
前回、倉持氏の作品を観たのは、何年前だったろうか。その作品に出演していた六角精児に「何のことだかワケわからんかった」という感想を言うと、「デヴィッド・リンチなんだよ。これは」と言われてしまった。難解な作品はリンチを出せば何でもよくなるじゃないか、と酒のツマミにしたように覚えている。今回は、よく分かりました。「ガープの世界/ジョン・アーヴィング」と「楡家の人びと/北杜夫」「血族/山口瞳」を混ぜちゃったカンジか。いろいろ制作サイドからの制約があるんだろうけど、50過ぎの俺には3時間は長い。ケツが痛い。それと小劇場っぽい演出がハマらないところも。やさぐれ六角ハマリ役。長田奈麻が良い狂言回しに。アウトローの匂いプンプン児玉貴志。松重さん、よく覚えたなあこんな長い覚えにくそうなセリフ。鈴木京香が色っぽくって目が釘付けになる。