大倉順憲さんの日記
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2014
12月
24
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武 正晴監督 「百円の恋」(テアトル新宿)を観て。
安藤サクラ。文句ないぞ。天才肌なんだな、きっと。このダラダラ、ダメダメ感の女やらせたら、天下一品だな。まあ「愛のむきだし」の新興宗教家役もホンモノかと思って気持ち悪かったけど。こういう、スーッと役に入っていってる感じって、どうやりゃあいいんだろう。 ラストの試合のシーン、泣いてしまった。やっぱり一生懸命な人間は美しい。
本多猪四郎監督 「ゴジラ」(VHS)を観て。
ゴジラが極力出てこないのが良いなあ。恐ろしさがどんどん増してくる。しかし水爆の申し子なんだから、ゴジラが悪いってわけじゃない。本当にゴジラでも現れなきゃ、この国のバカどもは気が付かないのかも知れないなあ。
山田洋次監督 「遥かなる山の呼び声」(VHS)を観て。
画面に映っているだけでサマになる俳優なんて、他にいるだろうか。(亡くなっったからかも知れないけど)その芝居をうける、吉岡君や倍賞さんも本当に自然の演技だ。山田組なんだなあ。ハナさんだけが、ちょいとオーバーだけど、このくらいがちょうどいいか。
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2014
12月
15
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ブロードウェイミュージカル「シカゴ」東京凱旋公演 宝塚歌劇100周年記念OGバージョン(東京国際フォーラム ホールC)を観て。
ちあきしん(ママ・モートン役)の圧倒的な存在感と歌唱力、そして声量に感服。他の出演者の追随を許さない。こんなに歌が上手い女優だったのか。手先足先の端々から出る余裕のある色気は、若手にはなかなか出ない大人の力を感じた。舞台からのハケ方が、また様になっている。孔雀が悠然と羽根を開いたのち、数本の羽根を舞台上に残して去るようだ。年期が入ってるってのは、やっぱり違うなあ。欲を言えば、ソロをもう1曲聴きたか...
アルノー・デプレシャン監督 「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」(アンスティチュ・フランセ東京・試写)を観て。
エドワード・オールビーの「動物園物語」を思い浮かべながら観てしまった。 あれは、22年前だったか。俳優のN氏の演出で、俺とSでクリスマス・イブの夜に1回こっきりやった芝居だ。後にも先にも、あんなに悶え苦しんだ芝居は無い。まあ、俺の演劇に対する取り組み方が、てんでダメだったのだが。それを1年間というロングな稽古期間の中、N氏とSはよくも辛抱して付き合ってくれたと思う。ありがたい限りだ。おかげで...
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2014
12月
13
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THE PILLOWS MOONDUST TOUR (赤坂BLITS)を観て。
12月12日。 客入れBGMがCUTOFFと同時に暗転というスリリングなオープニング。う~ん。イカしてるぞ。全編ギンギン骨太ロックンロール。曲が終わっても、MC無しで水飲み、汗拭き、ギターチェンジ。「さわおさ~ん」「ジュンちゃ~ん」の声援にもリアクション無し。これはこれで余計に緊張感を煽る演出なのか。しかし、後半のタイムリーな時事ネタ「ぺヤング」登場や、アンコールでの電飾フライング・ギターのサー...
キム・ギドク監督 「受取人不明」(DVD)を観て。
韓国と駐留米軍の関係が、凄くよくわかった。 ストーリーが、70年代の演劇的な展開に似てるからなのか、緊張感あふれる画面から目が離せない。これってほぼ監督の実体験だったんだろうなあ。「物語は自分の中にある」
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2014
12月
12
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キム・ギドク監督 「メビウス」(シネマカリテ新宿)を観て。
母と情婦役のイ・ウヌ。良いなあ。いっぺんでファンになった。 「ニンフォマニアック」をブッ飛ばしてしまったぞ。これ。さすが、キム・ギドク。 チンコは大事にしましょう。
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2014
12月
02
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ラース・フォン・トリアー監督 「ニンフォマニアック」(新宿武蔵野館)を観て。
あ、あの。「なまいきシャルロット」の。あの、シャルロット・ゲンズブールが!ああ、なんてこったい。親が親なら、子も子だ。しょうがねえなあ。 話は面白いのだけど。なんだか臭う。監督とシャルロット。くせえぞ。
パトリス・ルコント監督 「列車に乗った男」(VHS)を観て。
これ、あっさりしてっけど、素晴らしい。男の哀愁を痛切に感じさせるぜ。元教授のジイサンは…あ、「髪結いの亭主」に出てた人か。ヒゲの革ジャンオヤジは…フランスの国民的ロックンローラーで、シルビィ・バルタンの元夫。ふうん。やっぱ違うね風格が。酒場で騒いでいる若い衆に喧嘩をふっかけられない2人の気持ちはよくわかる。ラストの考えオチも秀逸。設定は全然違うけど、高倉健と菅原文太のサシでの共演を観たかったなあ。
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2014
12月
01
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- 1-11/11