大倉順憲さんの日記
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2014
6月
30
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白石和彌監督 「凶悪」(DVD)を観て。
さすが、若松監督の弟子。キャスティングが絶妙だ。メインの配役は良いとして、北関東のヤクザ、ヤクザの女、電気屋、などなど、「ああ、こういう顔付きだろうなあ」という役者揃い。ピエールの情婦は、松岡依都美っていうんだ。電気屋は廣末哲万…って、映画監督じゃないか。良いなあ。こういう俳優さん。ジジイ役、どこかで見たツラだと思ったら、ワハハのジジぶうかあ。これも良い。それとチンピラの女で、レイプされて殺される...
話芸集団ぷれさんぽうず 「夏の会」(しもきた空間リバティ)を観て。
近藤サト「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー作。朗読。 開口一番「こんにちは」と客席に投げかけただけで、距離感を一気に縮めた。落語の枕のようだ。さすが、うまいぞ。サトさん。何人もの役柄を声色を使い分けて演じる。う~ん。まさに話芸だ。
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2014
6月
28
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中島哲也監督 「渇き。」(渋谷TOHO)を観て。
公開初日。役所さんの圧倒的な演技にうなるばかりなのだが、2時間たっぷりはちょいとお腹イッパイ過ぎた。この頃、グログロな映像ばかりの映画は流行りなのか。しかし、ラストで「俺がこの手で殺してやる」と雪を掘り続ける姿には、爽快ささえ感じたけど。凄いね役所さん。 受付で「18時からの開演前に舞台挨拶があるというので、必ず10分前には入場してください」と言われたのに、MCの女性が出てきたのが、18時10分...
園子温監督 「恋の罪」(DVD)を観て。
今さらだけど観た。う~ん。女優さんっていうのは大変だなあ。脱いで、あえいで、叫びまくって。「ありのまま」をさらけ出すのが演技のひとつだとは思うけど、こういうふうに全編「ありのまま」の業を出されると開き直り、いや居直りされてるように感じる。ちょっとトゥー・マッチ。「冷たい熱帯魚」で、もういいんじゃないか。「東電OL事件」の面白い解釈だとは思うけど。
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2014
6月
24
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ブラッド・シルバーリング監督 「素敵な人生のはじめ方」(NTV)を観て。
モーガン・フリーマン製作・主演。82分、しかも低予算(たぶん)で、こんなに良い作品を作れるんだ!長尺の映画が多くなってきた昨今だけに、驚いた。凝縮された脚本と構成。人間と芝居が大好きなんだなあというのが、ひしひしと伝わってくるモーガン・フリーマン。スカーレット役のバス・ベガ(「トーク・トゥー・ハー」に出てたらしいけど、覚えがない)は、これを機に、弾けて欲しい。原題の「10 ITEMS OR LES...
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2014
6月
22
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チェ・ジョンテ監督 「フライ・ダディ」 (MX)を観て。
金城一起原作。こういうわかりやすいのが、良いんだよなあ。こりゃあ、けっこうパクらせて頂こう。サラリーマン役のグッチ裕三似の俳優さんの、哀愁と狂気の佇まいが良かった。
リッチ・コーワン監督 「ザ・マーダー」(TX)を観て。
太ったなあ。腹出過ぎだぞ、レイ・リオッタ。サイコな感じが出にくくなっちまった。月面肌だから、なんだかケーシー高峰師匠に似てきてしまったぞ。マッサージ師役のミシェル・クルージに注目。あとは、なんだか後味悪いストーリーだ。聖書の話はイマひとつよくわからない。
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 「望郷」(VHS)を観て。
ジャン・ギャバン主演。原題「ペペ・ル・モコ」。 居場所が欲しいってことか。「望郷」とはよくつけたもんだ。嫉妬に狂った女は信じらんねえ。
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2014
6月
17
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木村大作監督 「春を背負って」(新宿ピカデリー)を観て。
これでもか、これでもかと叩き付けてくる木村監督の撮影技術。いや、撮影技師としての挑戦状。「このカット撮れないだろう」「どうだ大変なんだぞ」という気持ちが絵から、感じ取られた。テレビの撮影クルー役を、何気に入れてキャメラのアップがワンカット。エキストラに混ざった登山客役の木村監督。遊びがあってホッとする。緊迫シーンが多いので。今回、仁科貴は笛吹童子だけか。前作の「剣岳」で頑張ったゴホウビだろう。ラ...
ジョゼ・ジョヴァンニ監督 「暗黒街のふたり」(VHS)を観て。
アラン・ドロン。ジャン・ギャバン。どこを撮っても絵になるお二人。古典的な話なんだけど、シビれる。ラストに情けを求めるギロチン前のカットのドロンが良い。
アンリ・ヴェルヌイユ監督 「ヘッドライト」(VHS)を観て。
ジャン・ギャバン。このとき52才。俺と一緒。<作品解説>に、「初老のトラックドライバー」とある。ショック!ヒロインが死んじゃうっていうのが良いなあ。それを知らせる友人が良い。言葉じゃないんだよな。
第194回 立川談四楼 独演会 (下北沢 北澤八幡神社)を観て。
一、 開口一番 笑笑 一、 馬のす 寸志 一、 元犬 笑二 (二ツ目昇進祝い) 一、 人情八百屋 談四楼 仲入り 一、 江戸曲独楽 三増れ紋 一、 明烏 談四楼
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2014
6月
13
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ジョン・カサヴェテス監督 「アメリカの影」(VHS)を観て。
即興演出かあ。勝新、北野武の根源となるわけだな。乱闘シーン以外は、そうは見えないところが多いのだけど、生々しさは残っている。カメラワークがあるから、何度かリハがあったのだろう。この頃はダルデンヌ兄弟の様にワンカットじゃ無理だったのか。ラストの寂しい背中に、チャールズ・ミンガスの即興音楽が映える。 人種差別に関しては、苦い思い出がある。20代中頃、池袋の回転寿司屋でのことだ。寿司職人が黒人だっ...
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2014
6月
12
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ブライアン・G・ハットン監督 「荒鷲の要塞」(DVD)を観て。
リチャード・バートン。クリント・イーストウッド。良いねえ。緻密な脚本。小技の効いた作戦。アクション。155分という長尺を感じさせない緊張感。ほんのちょっとお色気もあるし。女性がマシンガンをかまえる姿は、やはりゾクゾクさせる。
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2014
6月
08
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シドニー・ルメット監督 「キングの報酬」(DVD)を観て。
86年公開かあ。その頃、映画なんかあまり観てなかったからなあ。 何でも真実を暴けばいいってもんじゃないと思うけど。「人間らしく」ってことか。「真心」ってことか。ん~。腑に落ちない点が多々ある。嘘をつくから人生面白いのじゃないか。
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2014
6月
06
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ロン・ハワード監督 「ビューティフル・マインド」(VHS)を観て。
「女優フランシス」だっけ。ジェシカ・ラングの。あれも総合失調症になった女優が、ロボトミー手術を受けて、平凡な女になってしまうという話だったと思うが。確か。 やや、オーバーアクト気味のラッセル・クロウがちょうど良い。でも、あのマスキュラス過ぎる肉体の存在意味が無かったなあ。痩せられなかったのか。いつ見ても美しい、ジェニファー・コネリー様!あなたには何も申しません。スクリーンに映ってくださるだけで...
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2014
6月
02
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KOTARO 50th BIRTHDAY LIVE "SWEET ROAD TO YOUTH" 追加公演(赤坂BLITZ)を観て。
5月30日(金)THE COLLECTORS vs KOTARO AND THE BIZARRE MEN 緊急のメンバー脱退劇、新加入、旧メンバーとの再会、20枚目のアルバム製作、そして若旦那の50才誕生日と、この1ヶ月の間は怒涛の日々を過ごしてきただけに、メンバー全員の結束力がとても強く感じ、感動的なライブでした。走り続けるロックンローラーって、大変なんだろうなあ。
チャン・イーモウ監督 「紅いコーリャン」(DVD)を観て。
しまった。こんな名作を見落としていたなんて。近頃やたら長尺の本編が増えているので、90分余りでこれだけの事を語ってくれるのが嬉しい。コン・リー最高。あ、デビュー作か。こりゃあ、化けるはずだよな。
カン・ジェギュ監督 「シュリ」(VHS)を観て。
再見。15年前に観たときは、凄く新鮮で面白く感じたはずなんだが、色褪せてしまったように思うのは何故だ。巧みな脚本の構成も白けてしまい、アクションシーンでさえも少し甘く感じる。年喰ったからかなあ。
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