大倉順憲さんの日記
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2013
7月
30
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小津安二郎監督 「東京暮色」(VHS)を観て。
再見。なんど観ても、へビイだなコレ。「東京物語」の後に、何を語りたかったんだろうか。“血”か。血はヘビイ過ぎるぞ。ドラマチック過ぎて、しんどいぞ。有馬稲子、原節子、山田五十鈴のガップリ四つよりも、脇で出てくる、田中春男「わしもひとつそれもらおか」藤原釜足「驚いたなあ…ちょっとこぼしちゃったよ」のシーンを、くり返しで観てしまった。こんとき、笠智衆53才かよ。ふうん。今の俺とあんまり変わらないじゃな...
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2013
7月
29
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磯村一路監督 「がんばっていきまっしょい」(VHS)を観て。
田中麗奈が、バツグンにカワイイ。スポーツを題材にした作品って、予想出来る展開なのに、それがまたいいんだな。演出もかなり緻密にされたように思う。桜むつ子さんの「お金なら無いよ。昨日競輪でスっちゃったから」というひと言で、おばあちゃんのキャラを表す台本とチェリーさん(桜むつ子)に10点。
りゅう寄席屋形船の会
立川笑二「真田小僧」
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2013
7月
28
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加藤喜一with佐藤公彦「ふたりのビッグ・ショー」(西落合ダイニング・シスイ)を観て。
30年程前、ぺーぺー劇団員だった頃。暑い夏の盛りに、同期生のIと大道具の運搬をやってた時だった。確かカーラジオから、カッチョイイ、フレーズが覚えやすいロックが流れた。「これ、俺の同級生がやってるバンドなんだよね。こんどキリンレモンのCMソングになるらしいよ」とIが言うので、僕は耳をダンボにして、さらに聴いた。21才になったばかりの頃である。上京して、まだ1年足らずの頃である。あまりにも身分不相応...
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2013
7月
23
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滝田洋二郎監督 「お受験」(VHS)を観て。
出演者と主役の永ちゃんに、距離感がある。皆、スーパースター矢沢永吉に、気を遣っているのだ。ラストの娘が言う「一等賞!」には泣かされたけど。こういうの、滝田監督ウマイなあ。「壬生義士伝」とかに、つながっていくんだろうなあ。
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2013
7月
19
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松尾スズキ監督 「恋の門」(DVD)を観て。
なんのこっちゃ。さっぱりわからん。酒井若菜はカワイイけど。芝居も良いけど。初監督なのに、松尾君出ない方が良かったんじゃないか。ウディ・アレンだって、出たらつまんない作品が多かったのだし。ケッ。ヤッカミか、俺。
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2013
7月
18
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三隅研次監督 「座頭市 血煙り街道」(DVD)を観て。
いつもの予想を裏切るストーリー展開が無いので、なんだか拍子抜け。唯一、近衛十四郎との対決シーンだけがさすがに見応えあり。勝新でもこういう妥協したとしか思えない作品もあったのか。
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2013
7月
16
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渡邊世紀監督 特集上映(新宿K’s cinema)を観て。
「揺り籠 花籠」「はじまりのおわり」「うたかた」「死神失格」 どの作品も、短編ならではの緊張感と臨場感が漂っている。ローバジェットを物ともせず、ハングリー精神の精鋭チームだから出来る作品群。セリフが極端に少ない「揺り籠 花籠」。「うたかた」においては、かなりセリフを削ぎ落としたのであろう。説明台詞がほぼ無いのが観ていて潔い。谷畑聡とSATOMIの二人が、静なる肉体表現という役者の力ワザで一...
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2013
7月
14
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ジョン・マッデン監督 「コレリ大尉のマンドリン」(VHS)を観て。
ちょっと出来過ぎた話だなあ。ライフルで至近距離で乱射されて生きてんのかよ、ニコラス・ケイジ。(いくら忠実な部下の捨て身の盾があったとしても)マンドリンを弾いたり、唄ってるニコラス・ケイジを観てると、なんだか“無責任時代”の植木等に見えてきた。ペネロペ、ヘタクソ。以上。医者役のジョン・ハートに10点。
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2013
7月
13
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河瀬直美監督 「沙羅双樹」(VHS)を観て。
古都奈良(わが郷土)の原風景を、土着したモノだからこその視点で撮ってくれているのは、とても嬉しいしありがたい。(たいてい奈良って、大仏とか鹿とか若草山とかを俯瞰で撮って説明カットにしてしまうのだ)話もシンプルでわかりやすいんだけど。役者が。う~ん。メインの新人の男の子と女の子は良い。とてもイイ。樋口加奈子さん。惜しい。これは難しいよね。素人の中で浮かないように自然な演技をするのって(出産シーンを...
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2013
7月
05
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マーチン・スコセッシ監督 「ギャング・オブ・ニューヨーク」(DVD)を観て。
タルイなあ。なんだかクッサイ芝居ばっかだし。160分超え。長い。これがアカデミーノミネートされてたんだ。やっぱり信じられないね。賞なんて。スコセッシ監督!初期のような、ピリッとしたの撮ってくれよ!
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