5月9日。モーサムトーンベンダーの百々和宏と、ラルクのユキヒロ、そして紅一点、凛として時雨の345のユニット。まあ、よくもこんな変なのばっかり集まったもんだ。中国で云やあ「梁山泊」。東京なら、新宿に秋葉原と中野をくっつけて引っ掻き回したようなモンか。
geek sleep sheep。バンド名だって、「眠れる社会性の無い変態臆病者」なんてカンジだろう。
「猫ニャンニャンニャン」「犬ワンワンワン」「ごはん」などといった、ありふれた日常の言葉から選ばれたほとんどロックチューンに相応しくない歌詞。それを演奏している3人のスゴク“普通”そうなルックスなんだけど“異常”がジンワリと滲み出てくる瞬間が怖かった。平気に唄ってるフロントの、特に345嬢の仏頂面には戦慄が走る。あ、そうか。「ナンバーガール」のDNAを継いでいる「時雨」の345なのだ。これはこちらが甘く見ていた。
「モーサム」のハードコアなエッジ感、テープエコーズのわかりやすいロックンロール、そしてこのかなりの変態性と狂気を孕んでるのに、フツーなカンジのgeek sleep sheep 。
百々は、かなりのヘビードリンカーと聞く。シラフと泥酔。その振り幅が、彼の音楽性とバンド形態にも影響してるのか。いいバランス取ってるじゃないか。でも、「ユキヒロ―!」「ユキヒロ―!」とラルク人気は凄いなあ。さすがミリオン・バンド。キューンの屋台骨。
あのう「カズヒロ」だっているんですけど。