27、8年前か。吉祥寺のオールナイトで「寺山修司特集」を観たのは。なんだかわからないけど、とりあえず観ておこうと頑張ったけど、そのときは、やはりわからなかった。今、少しは、わかる。母と隣りのオバサン(八千草薫)に感じるエロチシズム。タブーを犯したい欲望と家出。それに反する「田園」への回帰の想い。白塗りによっての自我の喪失。とっくに亡くなったオフクロを思い出した。あっ、母と息子。家出。郷愁。これって、今、俺がよく台本に書いていることじゃないか。(まあ、寺山と一緒にしたらスマナイけど)根底に残っているのだろうか。寺山役の高野さんは、今これを観て、どう感じるのだろうか。