2013-06-15

柳町光男監督 「ゴッド・スピード・ユー」(you tube)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 シゴトでyou tubeを探っていたら、たまたま見つけてしまい90分見入ってしまった。76年制作かあ。懐かしいなあ。ブラックエンペラーねえ。今じゃ劇団の名前にもなりそうじゃないの。「暴走族」じゃなくって「珍走団」なんて云われてるもんなあ。「小俣」というメンバーの母親、父親のインタビューには泣けてくる。俺も高校の頃、オフクロに言われたもんな。夜中にバイクを乗ろうとすると「また出て行くの。気ぃつけや」このフツーのカンジが少年の心に刺さるんだよね。(今、思い出してるほうが刺さるけど)
 まだ右翼や893の予備軍になる前の暴走族。ありあまるエネルギーとベクトルの定まらない頃のストレスのハケ口。西部邁と海野治夫の青春時代もこうだったのではないか(「友情~ある半チョッパリとの四十五年」)大きな音を鳴らして猛スピードで街道を駆け抜ける。園子温の初期作品「自転車吐息」で、主人公(園子温)が「俺」という旗を掲げ「俺!俺!俺!」と街角を走り抜けたあのシーンと同じじゃないか。(でもわが郷土は盆地なんもんで、駆け抜けたらすぐ山道になり、ただのツーリングになってしまったけど)俺、まだ走れるかな。走らなきゃいけないよな。まだまだ。腰痛持ちの50才。柳町監督!37年後の彼らの姿を撮ってください。特に小俣君が気になるなあ。

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大倉順憲

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