2013-05-10

ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督 「少年と自転車」(DVD)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 まっすぐ走る少年の一途な背中。一心不乱にペダルをこぐ少年。母はすでにいなく、父だけとつながる血の濃さ。非情な父。週末だけの仮の母(若い頃のジェシカ・ラングにチョイ似)に反発という甘えでぶつかる。ラストシーン。木から落ちてフラフラと自転車にまたがり、仮母の元へ向かう姿に、何故か郷愁を感じた。
 
 とにかく自転車が欲しかった。僕は。何故だろう。今考えると、ひとりで漕いで好きな所へ自分の力だけで行けるという乗り物が欲しかったんだろう。(50年の人生を考えると、自分の性質が少しはわかってるつもりだ)でも親は“危ない”という理由で買ってくれなかった。それでも近所の友人の引越の置き土産のポンコツ自転車をペンキを塗り替えて、ただ走り回った。朝から晩まで。今でもほぼ毎日乗っている。何か乗らずにはいられない体質になったようだ。散歩じゃダメ。自転車に乗りたいんだ。

この映画を観てすぐ群馬にロケに行き(自転車が重要なアイテムとなる映画)、3日後帰ってきたら、アパートの階段下の愛車が盗まれていた。しょうがないので、すぐ買った。中古で7980円。なんだかなあ…

ダルデンヌ兄弟作品の中で、これが俺のベスト。

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大倉順憲

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