87年公開かあ。バブル真っ只中だったんだなあ。確か新宿コマ近辺の映画館で観た覚えがある。マイケル・ダグラス、マーチン・シーン、えっ!いぶし銀の“コレクター”テレンス・スタンプも40代だったんだ、この頃。今の俺より年下かあ。こんな渋い芝居出来ネエよ、今の俺には。やはりビンボーが長いと、スーツと金持ちの役は難しいよな。
それにしても、チャーリー・シーンやマイケル・ダグラスの部屋の装飾と装飾品がダサい。ダッサダサ。美術に明るくはないけれど、こんなのが当時は良かったんだ。時代だねえ。
俺にはバブルは無かったからなあ。当時は貧乏劇団員。87年は、新宿のスナックに住み込みでバーテンやりながら、稽古に通ってたぞ。貧乏な劇団だったくせにイキオイだけはあって、年間2、3本舞台公演があった。チケットノルマ100枚。つまり年間2~300枚チケットを売り続けていたんだ。よく売れたよなあ。他の人はお金を持ってたのか。バブリーだから。まあ、バブルを知らないかわりに、リーマン・ショックも知らないし、おまけにいまだに万年リストラされてるようなもんだから、おかげで貧乏は怖くない。おかげなのか?
この作品で、ダリル・ハンナはゴールデン・ラズベリー賞をとっちゃったそうな。それもわかるわかる。「ブレードランナー」が一番良かったんではないの。スタイル抜群だけどね。
教訓。イイ女は、カネが好き。(カネの替わりに“才能”を置き換えてもよし。ただしこれも“カネヅル”の意味)これはどの時代も一緒。だと思う。