2013-02-20

ACCEPT旗揚げ公演. 「ぐるり」. (シアターブラッツ)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 笑福亭鶴瓶の「スジナシ」をたまに観て、いつも考えることがある。即興劇は曲者の役者と売れっ子の落語家がやるのでそれなりにオモシロいのだが、劇が終わってから、モニターで見返しながら感想を云うコーナーがある。あれって観たくないんだけど。俺としては。もちろんTV番組の構成上必要なのはわかるけど。即興劇に説明は要らない。役者達の感性と創造力と瞬発力、構成力の戦いだけでいい。いや、それだけの真剣勝負をやられたら、観る側も真剣になるから緊張感の持続で疲れてしまうと思う。試合が終われば真白になるはずだよ、ジョー!
 今回、様々な即興劇の切り口、構成を考えたのは感心したが、肝心要の真剣勝負の劇(ドラマツルギーが成立しているという意味で)がひとつも無かったのが残念。落語の三題噺のようなのをやってくれると勝手に期待していたのだが。まあ、「僕たちはこういうのがやりたいのです」と云われたら、それでおしまいだけど。あと、カーテンコールが長いのもいただけなかった。舞台の上で戦った役者たちに「大河ドラマに出てます」等の説明は云って欲しくない。いや、聴きたくない。
旗揚げ公演とあるが、次回はどうなるのか?真剣勝負なら観てみたい。

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大倉順憲

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