主役のアル中落ちぶれシンガーを演ずるのが、ジェフ・ブリッジス。何故ハリウッドの俳優って何も芸が無さそうなオッサンなのに、歌やダンスがうまいのだ。(クリストファー・ウォーケンのダンスしかり)アメリカで一番人気がある音楽のジャンルは、ロックやジャズじゃなくって、カントリー・ミュージックというのが、この映画を観ててよく分かった。果てしない一本道、灼熱の太陽、ビール、バーボン、ステーキ、ポテト。そこにはやはりカントリーなんだ。ロックじゃうるさすぎるんだろう。
で、この映画。再見なんだけど、何故オスカーを獲ったのか分からない。あまりにも安直過ぎるストーリー展開。主役が出ずっぱりのカット。(プロデューサーのロバート・デュバルの出番はあっさりしてて良かったけど)それに、たとえ子持ちというハンディがあったといえ30才ほど年の差がある若い女性(あまりキレイじゃないけど)が惚れるオトコか!あの腹、アル中、体臭キツそうで、SEX弱そうなオッサンが!・・・ま、オスカーは、これまでのジェフ・ブリッジズの功績へのごホウビというところなのだろうか。これだから、役者が製作とか脚本にかかわると、ロクなもんじゃない。