2012-07-30

カメのタンバリン公演 「ゆるいかえる」(学芸大学MAPLE HOUSE)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

7/24(火)出演:深水龍作 北野由美子 山本明子 谷口千明 堀江あや子 畑あつみ

龍作さんが劇中で、亡くなった友人を想ってつぶやいた歌が、何故か沁みた。
後で調べてみると、谷川俊太郎作詞、武満徹作曲による下記の歌。
ベトナム反戦をテーマにして、高石友也さんらが唄っているらしい。

最近、死期を感じることがある。
刹那的に流されるままに、好き勝手放題に生きてきた俺だが、身体の不調を感じると、ふと死を考えてしまう。何も残せないし、残したくもない。迷惑ばかりかけてきたので、最期の迷惑、死後の迷惑なんて何も心配、懸念などしていない。
ただ、遣り残したことはないか?と自問自答すると、まだまだある。あるあるぞ。
煩悩の固まりだっていいじゃないか。まだまだシブトク生きてやる。
死に様は、野垂れ死にでも行き倒れでも、殺されたっていい。
シブトク生きてやる。

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

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大倉順憲

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