「Kiss」をメインテーマにした短編作品集。
「Kiss Crush」
監督: 世志男
「冷たい熱帯魚」で各賞を総ナメする前の、神楽坂恵。園子温作品とは真逆の、朴訥な演技とナレーションが良い。
「 はじまりのおわり」
監督:渡邊世紀
主演の太田千晶はグラビアモデルで、演技はほとんど初めてらしい。そのウブさに1票。彼氏役の俳優のペースにのせられてか、少し演技過剰なところが無ければ、もう1票。ラストシーンの内トラ世紀監督が、案外フラットな演技で2票。一番イイトコロをかっさらっていったんじゃないか!
「 吸女子」
監督:荒木憲司
SFやおバカ映画好きな荒木監督が、「KISS」でどう出てくるかと思ったらドラキュラかよ!おりゃおそれ入谷の鬼子母神です。途中ダンボールのロボットや円盤でも出てこないかと、半分期待半分ヒヤヒヤしていたのだけど、案外サラッと終わって安心。
「 野良猫の恋」
監督:世志男
片桐えりりかが良い。一生懸命何かを伝えようとしている姿勢が伝わってくる。AV界にもたまに逸材が隠されているものだ。世志男監督のこれからの起用に期待する。それを受ける三元雅芸の勢いのある演技も良し。近所のオバチャン役のプロデューサー角川清子さんのカミカミをそのまま使った監督に5票。
●友人監督たちの試写会なので顔を出した。エネルギーを感じられる映画会だ。もうひとふんばりで抜け出せるようなのだが、その「ひとふんばり」が何なのかわからない。(お互いさまだけど)
●それと、出演者と監督の舞台挨拶は、プレスも来ていることだし良いのだけれども、「これからのご予定」は如何なモノか?ちゃんと自分が出演した作品のPRをするのだったらまだしも、「え~と、なんでしたっけ?あっ、マネージャーさんに聞いてください」「ブログとツイッターを見てください」には閉口した。自分が出た作品名を覚えてない、もしくはわざとスター気取りでトボけている、おまけに「ブログ」を何故わざわざ見なくてはいけないのだ!不愉快だ。舞台挨拶は、今回の作品についてだけで充分だ。ここでも片桐えりりかの「ご予定は?」「ありません」のひと言に好感を持つ。応援するぞ!片桐えりりか。