主演ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ。噂のアカデミー賞5部門を撮った映画。監督も主演も、今まで知らなかった。簡単、簡潔で、予想通りのストーリー展開が良い。ジョン・グッドマン、そしてあのマルコム・マクダウェルが出ていたのは嬉しかった。あの「時計仕掛けのオレンジ」のリーダー役のだ。ずいぶん老けたものだけど、いぶし銀の味わいがある。映っているだけで良い。モノクロ、サイレントとは考えたものだ。CGなどの合成技術が発達してる中、原点回帰で作ったのは見事。(関連記事を読んでみると、カラーで撮ってから、モノクロに焼き直したらしいけど)。落ちぶれたサイレント俳優が自分の家でフイルムを半狂乱で引きちぎるシーンが印象的。「バード」の1シーンを思い出した。フォレスト・ウィテカーだ。あ、クリント・イーストウッドだ監督は。その後の顛末も、元(とりあえず)俳優の俺としては、骨身に沁みて良く分かる。(俺は売れなかったけど)。他、ラストシーンで主演女優が「私に良い考えがあるわ」・・・と、のたまい、二人でタップダンスを踊るのはどういうことだったのだろう。「セリフがなくても、私達なら動きと音で表現出来るわ」・・・ということだったのだろうか?それと、これは蛇足だけど、この監督と主演女優は、結婚しちゃったらしいぞ。ふ~ん。そういうのばっかりだな。チェッ!