被災地の子ども達を追った写真展。被写体との親近感が、写真を通してよく分かった。子どもの笑顔が問答無用で美しい。昨今の放射能問題に関して、大人たちは嘘ばかりつき、嘘を嘘で塗り固め、もうどうしようもないところまできていると思う今、この子ども達の行く末だけが心配だ。僕には子どもがいないので、「どうにかなるや」と呑気なことを考えているけど、この笑顔の写真を見ていると、何かしなければ、何か考え直さなければと思った次第です。それに、写真の額を製作したのが、カメラマンの父上である、大杉漣さん。忙しいさなか、息子さんの為にこさえたという親子の愛がとても感じられて、写真展のテーマにぴったりだった。それにまた協力スタッフの多いこと!呼び込みから受付まで、総勢10人はいたぞ。いまどき小劇場でもこんなにそろえない。たぶん手弁当で集まったのだろう。主催者の人柄が良いのだろう。これもまたキモチ良かったが・・・『スタッフが、子ども達だったら』と考えるのは欲張りか。