2021-04-26

フィリダ・ロイド監督 「サンドラの小さな家」(新宿ピカデリー)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

企画・脚本・主演が同一人物だと、ドヤ顔アップの、ちょいと自己PRが強くなってしまいがちなのが多いのだが、このクレア・ダンなる新進女優(たぶん?)、サラッとした演技が良い。悲劇的結末なのに、ラストは夢と希望を持たせてくれるのも良い。法廷で、彼女(サンドラ)のアザ化粧を拭き取り「あなたはこの方が良いわ」というシーンが秀逸。協力する面々も、ダウン症の息子(こいつが良かった!)、不法占拠の物件に住む女性、持病ありの現場監督、カメルーンからの移民女性、などなど、マイノリティのオールスターが勢揃い。脚本とキャスティング、そして演技にバランスのとれた佳作だった。やっぱり女性は芯が強いなあ。

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大倉順憲

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