ん~。わからん。物語の起点となる尾野真千子が飛び込み自殺した原因は?本田翼の両親と姪が同じ日に死んだ理由は?(一家心中なのか?)佐藤浩市が酒を断っている…ようだけど、泉谷しげるとは一杯呑んだのか?中村獅童が何故そんなにまで佐藤浩市に顧問を頼むのか?(過去に世話になったというのはわかるが)。原作を読めばわかるのであろう。尺の都合でカットになった、もしくは“推して知るべし”ということか。多くを語らないのも良いけどさ。もう少し欲しかったぞ。冒頭タイトルが出るまでの、尾野真千子は素晴らしい。自死に遭遇してしまった時の佐藤浩市っつぁんの演技は唸るほどであった。脇の判事補部下役の人や万引き常習犯役の女性も良い。本田翼も案外良い(現場での佐藤浩市さんの懐の深さが伺える)。そして、エンディングテーマが「マイ・リトル・ラバー」。そうきたか。音楽担当が小林武史だけどさ。そりゃしょうがないのか。ここまで重厚な演技が詰まってきたのに、そうなのか。かつて土曜ワイド劇場で永山則夫の「無知の涙」がドラマ化された時、エンディングで松田聖子が流れたときもブッ飛んだけど。いろいろしがらみと折り合いを付けなきゃならんのだろうけど、篠原監督申し訳ないけど。あの「月とキャベツ」を思い出しましたよ。近頃の日本映画は、原作ありきのものばっかりだ。オリジナルを!・・・「お前が書けよ!」・・・はい。ごもっとも。どーもスイマセン。生活と煩悩の狭間に生きておりまして・・・