2020-11-26

波多野貴文監督 「サイレント・トーキョー」(東映本社試写)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

<ネタバレ注意!>爆弾を仕掛ける話となれば「太陽を盗んだ男」を想起してしまう映画世代の俺には、“仁義なき”菅原文太VS〝TOKIO”を背負ったジュリーという異色の構図にゾクゾクして、いまだに年に1度は観たくなってしまうけど、この佐藤浩市VS西島秀俊は如何なものか。と、小うるさい映画好き親父の視点で観てしまった試写会。佐藤浩市さんの眉間に刻まれたシワ。西島秀俊の深い豊齢線。これだけで物語れるかとも思ったが、予想外に石田ゆり子がヤヤコシイおばちゃんの役どころを見事に演じていた。渋谷ハチ公前でチャラチャラ自撮りしている奴らが爆弾で吹っ飛んだときには、少し溜飲が下がった思いがした俺もストレス異常者なのかね。前半の緊張感に対しての呆気ない幕切れ。死して本懐は遂げたのか。被爆しながらも無様に新宿の街を彷徨うジュリーの姿が目に焼きついている俺には、物足りなさを感じた。。
「止められるか、俺たちを」で鬼才小水ガイラさんを演じた毎熊克哉が、キーポイントとなるクレイジー兵士を好演。あ、西島秀俊君、しかめっ面で煙草を吸う刑事をやっちゃうと「MOZU」とダブっちゃうのよ。あ、これ演出ッスか。そりゃどうもシツレイ。試写状頂いてるのに文句ばっかりで、これまたシツレイ。

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大倉順憲

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