6月24日。企画原案・出演:西田聖志郎。日本には面白い祭りがあるんだなあ。3000人が綱引きするイベントが、400年以上も続いていたなんて全く知らなかった。何でもネタになるもんだ。聖志郎さんの前作「六月燈の三姉妹」は、舞台作品から映画化され、郷土愛満載で力のこもった作品だったが、今回は漢気あふれる秀作。ただの綱引きイベントの為に、〝男”を張って、心血を注ぎ合う。はた目に見てると、馬鹿馬鹿しくもあり、とても興味深い。きっと実話のエピソードも散りばめられているのであろう。後半、涙腺ウルウル。まんまとハメられた。途中、〝一番太鼓”降板理由で、「アレ?そんなのアリか?」とも思ったが、実際の綱引きシーン(たぶんドキュメント映像も入っているのであろう)が、文句を言わせぬ説得力があり、納得。エキストラ出演が、(これもたぶん)地元の素人の方々、劇団の方々だろうというのが微笑ましくもあり、作品を皆で作るという愛が伝わってくる。来年全国公開予定との事。こういう映画が、今のソーシャル・ディスタンスなんて言ってる日本で当たって欲しい。SNSでしか意見を言えない人達に観せたい、裸の男達の戦いを。