2019-06-18

白石和彌監督 「凪待ち」(キノフィルムズ試写室)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

「誰が殺したのか?」とチラシにコピーが載ってたが、すぐにわかってしまう。まあいいけどさ。若松プロにいた監督が、吉澤健さんを起用したのは往年のファンとして嬉しい。そして、吉澤さん、不破万作さん、麿赤児さんという草創期の状況劇場の面々が画面に勢揃いされたのは、これまた嬉しい。ただ映っているだけでワクワクドキドキする面構えの人たちだ。描かれた話と白石監督お得意の暴力に関しては、何だか切なく哀しくなってくるので、観ていて辛かった。主役の香取慎吾以外は皆良い。ボソボソ喋るか、泣き叫ぶだけだ。ここに若い頃の根津甚八なんかがいたら、身震いする芝居をみせてくれたんじゃないか。残念。

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大倉順憲

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