11月18日(日)。松本大洋の原作は少ししか読んでないが、これ、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」をモチーフとしているのだろう。オマージュか。特にメインキャストの「シロとクロ」は「キクとハシ」だ。近未来で非現実的な設定が、70年代初頭のアングラ演劇のようなエッジを聴かせた脚本と演出でマッチしていた。ただ初日のせいか、音響のメリハリがもうちょっと効いていて欲しかったけど。ヤクザの鈴木役を演じる中西良太さん好演。良太さんは久々のヤクザ役だと思う。70年代中頃から80年代に掛けて、数々の刑事ドラマで印象的なチンピラ役として記憶に残る良太さん、さすがだ。オープニングの立ち姿、ピンマイクを巧みに使った抑えた演技。ラストの死に様。カッコ良かったッスよ。