8月4日(土)22時30分 席番号Q27。噂の作品、ようやく観れた。新宿ケイズ、ユーロと満席が続いた為に、全国拡大公開。土曜日とはいえ、22時半スタートの回で満席。これはスゴイ。ひと言でいえば、映画好きが観たらたまらない映画。それも映画作りに携わったものなら、「そうそう」と相づちを打ちながら観てしまう。前半のゾンビ映画もワンカットだけに、さすがに緊迫感が伝わってきていい。後半の答え合わせも痛快。特にラストの人間ピラミッド・クレーンカメラには泣かされる。しかし、出来たら予備知識無しで観たかった。すでにSNSや友人の口から、おおよその構成が明かされていたからだ。そこだけ残念。物語の舞台を双方から見せるということでは、内田けんじ監督の「運命じゃない人」、演出のテイストとしてはショートムービー界でブイブイ言わせた今泉力哉監督に似ているが、この監督の次回作はいったいどうなるのか。自主制作としては、今やレジェンドになった「狂い咲きサンダーロード」に匹敵するかどうかは、今後の監督の展開次第だと思う。作品中、出演者全員が向かっている方向同じなので、とても気持ちいいのだが、今後残るのは、監督娘役の真魚とアイドル役の秋山ゆずき、かな。あくまでも私見だけど。