小学生の頃、親父の本棚にイラストレーター真鍋博が書いた未来の予想図みたいな本があり、よく取り出しては眺めていた。確かブレードランナーのオープニングみたいなイメージだったと思う。あれから50年近く。今、新宿歌舞伎町あたりの巨大モニターなんかを眺めていると、ふと「ああ、あの本に描いてあったの、こんなカンジだったよな」と思い出すことがある。
近未来、スピルバーグがこの映画に描いたような世界が来るのか。バーチャル世界だけで人間は、成立するものなのか。そこは本当にオアシスなのか。カタチが欲しいよな。カタチが。目に見えるだけじゃダメなんだよ。CGだけで映画は出来るのか。渡瀬恒彦さんがスタント無しでやったアクションはどうなるんだよスピルバーグ!やっぱり俺は役者が好きなんだよな。