11月5日(土)ソワレ
今、それに関連する台本を書いているせいかも知れないが、昔の東京キッドブラザースのニオイがする芝居だった。青春の夢、挫折、愛と連帯感。何か懐かしい。一生懸命演技する若手の役者陣に少々気後れと照れを感じるけど、いまどき見ない清々しさを覚えた。テーマとなるバンドナンバーを、ラストに唄うのか唄うのかと最初は期待していたが、あんなに盛り上げられたらさすがに唄えないよなあ。オケじゃ味気ないし。バンドのセッティングも時間が掛るし。さっぱりして少し余韻が残るエンディングが秀逸。苦言を呈させてもらうと、「半沢直樹」ネタは、若年層へのサービスなんだろうけど、ちょっとこの作品には不要だと思う。あと、現実と過去という相対する設定の役者たちのステージング演出法、照明の工夫に疑問を持った。まあ、大きなお世話だろうけど。主演の松井宗但、好演。