2016-09-23

遊園地再生事業団 「子どもたちは未来のように笑う」(こまばアゴラ劇場)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

9月22日(木)ソワレ観劇。
何年ぶりだろうか。遊園地の芝居を観るのは。観るたびに、自分と向き合ってしまう。向き合わされる度合いが高くなってくる。俺がそろそろ煮詰まっているからなのか。宮沢さんの脳ミソおっぴろげ具合が深くなってきたからなのか。還暦近い宮沢さんが、SEX、そして生むと生まれることに対して語ることには、「いいぞ。よっ宮沢章夫!」と大向うを掛けたいぐらいだ。冒頭のSEXチョメチョメシーン。クライマックスの「よいしょーっ!」には爆笑した。心の中で。40年位前、テレビのホームドラマで、藤岡琢也さんが妻とSEXをするとき「よいしょー。よいしょー」と闇の中で叫んでいたのを思い出した。確か父や母と観ていたので、なんだか不穏な空気になったのを覚えている。宮沢さんんもチョメチョメの時、「ヨイショ」って言ってんのか。いや、言ってて欲しい。え?結婚したっけ?子どもいんの?まあ、どうでもいいけど。オッパイの大きい色白の椎名林檎の従姉弟の娘みたいなコと、髪が長くてラストに「堕ろせ」なんてエゲツナイことを言うコが心に残る。こういうコって、「なかなか良い事務所が無いんですよ。どこか紹介してください」とか、「シゴトがないんですよね」とか「ラーギャーが、スイヤーで」とか言わないンだろうな。いいぞ。いいぞ。それにしてもいつも宮沢さんのスタッフは、図書館や美術館で文庫本読みながら受付のバイトやってるようなコばかりで、清々しい。本番始まる前に、脂っこい制作と客入れスタッフに誘導されたら、コロッケ入りの豚骨ラーメン喰わされたようになるからな、まあ最近では花園神社付近でしか見ないし。まああれはあれでいいし。観劇後ゴールデン街のツマミになるし。
で、ラストに答えをほとんど出したのは、宮沢さんにしては珍しいンじゃないですかいな(ズイブン観てないのにこういうのもおかしいけど)。俺は一概に賛成できない答えだった。とりあえず子どもでも作っておこうかという無責任極まりない気持ちになり、シモキタまでひと駅歩いてウールダウンのつもりが熱燗なんぞ呑んじまって、ああ。もう。独り身ってサイコー!…としておこう。

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大倉順憲

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