映画版のキャスティングを聞いて、「また佐藤浩市さんかよ」とは思ったけど、ラストの記者クラブでの演説は説得力があって満点。こりゃ後編を観たくなる。広報の紅一点が榮倉奈々なのが、イマイチよくわからん。64の亡霊に振り回され続けている、夏川結衣、永瀬正敏の病みぶりも良いが、吉岡秀隆クンの平静さの方に不気味さを感じる。記者クラブの記者たちのシーンがガッツが入っていて良い。無名の役者たちの存在感に、「仁義なき戦い」のチンピラ魂ピラニア軍団を思い出す。テレビ版の、ピエール瀧、古今亭菊之丞のキャスティングは良かったんだけど。でも、いまどき、前後編に分けるなんて、どういう勝算なんだろう。「ヘブンズストーリー」の時の様に4時間一挙公開の企画もあったはずだろうけど。ま、結局、後編に期待を持ってしまうという始末で、まんまとはめられたぞ。