7月19日。地獄ツアーの最終日。
このファッキン暑い中、全国ツアーごくろうさん。
その暑さのせいなのかわからんが、今迄観たモーサムLIVEの中でサイコーのGIGだった。
あえなく昇天。ドッピュンです。
今回発見したのは、ヴォーカル百々の肉体からイギ―・ポップを透かし見たことだ。
そして、ベース武井のマスキュラスで男気あふれる肉体との対比だ。
イギ―・ポップは言うまでもないが、肉体をさらけ出して傷つけてゲロ吐いてナンボのチンコマル出しエロチシズム。百々はそこまでいってないけど(いって欲しくもないけど)ユニセックスのニオイをプ~んとさせ、荒くれて髪を振り乱して(連獅子か!と思ったほど)ギターを弾いているさまは神々しささえある。逆に武井の男臭さ。漢だ。小林旭だ。ネオパンクのマイトガイと呼んであげよう。呼んでほしくもないか。じゃあ、百々は?百々は池部良としよう。あの川端の「雪国」といった文芸路線から、高倉健との「昭和残侠伝」まで、インテリ性と不良性を重ね持つ男じゃないか。そうだ。ネオパンクの池部良だ。(ネオパンクというジャンル性さえ、呼んでほしくもないか)いやいや、ドラムの藤田はどーした。ドラムのセッティングが高めで謙虚だ。リンゴ・スターのように自分が目立とうとして低めセットにしていない。というところで、宮口精二はどうだろう。「七人の侍」で寡黙な剣豪を演じたシブい俳優だ。そうだそれがいい。ネオパンクの宮口精二だ。六角精児なんかじゃない。あ、そういえば武井は、加藤大介の雰囲気もあるぞ。じゃあ、百々はあの前髪からして木村功だ。なんだ、七人の侍が出来るじゃないか。でも、肝心の三船敏郎と志村喬がいないじゃないか。こりゃ問題だ。だから良いバランスが取れてるのか。主役不在のモーサム。どこへイクつもりなんだ。百々!当の本人は、そんなことなんか何も考えてないかも知れないけど。そんなことを考えながらのLIVE参戦。とにかくよかったぞ。もっとオッサンになったこの3人は、どんなニオイを出すのだろうか。