大倉順憲さんの日記
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2020
11月
27
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東京タンバリンわのわ公演 「さとうは甘い」(東京国立博物館 九条館)を観て。
11月25日13時。作・演出:高井浩子。柳家喬太郎師の肩に力の入らない、いや無力感というべきだろうか。他の演技者と比べて等身大の存在感が圧倒的。別格。他の方々も、それぞれ良いのだけれど、ズルいほど目を惹きつける喬太郎師。なんだか役柄に、スーッと入ってるように見える。それだけに胡散臭ささインチキ臭さまで感じてしまったぞ。まあ、実際そういう人なんだろうけど。落語家という本芸からの余芸だからなんスかねえ...
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2020
11月
26
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波多野貴文監督 「サイレント・トーキョー」(東映本社試写)を観て。
<ネタバレ注意!>爆弾を仕掛ける話となれば「太陽を盗んだ男」を想起してしまう映画世代の俺には、“仁義なき”菅原文太VS〝TOKIO”を背負ったジュリーという異色の構図にゾクゾクして、いまだに年に1度は観たくなってしまうけど、この佐藤浩市VS西島秀俊は如何なものか。と、小うるさい映画好き親父の視点で観てしまった試写会。佐藤浩市さんの眉間に刻まれたシワ。西島秀俊の深い豊齢線。これだけで物語...
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2020
11月
25
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クリント・イーストウッド監督 「アメリカンスナイパー」(DVD)を観て。
見落としていた作品。反戦のメッセージは伝わってくる。実話だし。ブラッドリー・クーパーの演技、兵士役の為に作り上げた肉体も素晴らしい。娯楽作品だけではない、イーストウッド御大の映画も良い。しかし、ラストに狙撃者が暗殺されてしまうという結末(実際に起きたとの事)で無ければ、どう決着がついたのだろうか。戦争礼讃プロパガンダになってしまわなかったのか。それは物語が進むにつれてアメリカ側を応援してしまってい...
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2020
11月
02
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山田洋次監督 「小さいおうち」(DVD)を観て。
見逃し作品。原作は読んでないけど、昭和のメロドラマのような話を、山田マジックで見事に昇華させてる。昭和初期の歴史的価値観の違いをシニカルにとらえてるとこが良いなあ。黒木華と松たか子の対比的な演技が絶品。こういう顔つきの女優が良いンだろうなあ。これからは。室井滋の芝居は、どうも毛色が違って嫌だな、俺は。キャストは、もう山田洋次劇団だよ。こういうところも安心して観られるんだろうなあ。
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