大倉順憲さんの日記
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2020
3月
19
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ヴィッキー・ジョーンズ監督 「フリーバッグ」(シネ・リーブル池袋)を観て。
イギリスでヒットし、賞を総なめした独り舞台ということなので観てみる。めちゃめちゃ受けてるんだけど(スクリーンの中では)、さっぱりわからん。我が語学力の無さを悲しみ恥じるとともに、俺はエロ告白する女性が苦手なの思い出したぞ。ひとり芝居というより、女レニー・ブルースといったところか。(ほぼ座っているので、スタンダップコミックじゃないけど)何故「特別料金」で3000円なのだ。髙いぞ。最後の台詞「FUCK...
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2020
3月
11
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三島有紀子監督 「Red」(新宿バルト9)を観て。
冒頭から、雪の中を赤い布をつけて走るトラックの力強い映像演出。劇中にも出てくる谷崎の「陰翳礼讃」を意識した光と影の照明。美男子から、やさぐれ感が出てきた妻夫木。いいカンジなのだが、女性目線のホンに感情移入出来ない。ありえないような設定でも、巻き込んでしまう力が欲しかった。ま、原作は読んでないけどさ。
トッド・フィリップス監督 「ジョーカー」(DVD)を観て。
DVDには特典映像が付いているというので、再見。なんだ、これっぽっちかよ。ってカンジ。 あ、2回観て、やっとわかった。これ、「キング・オブ・コメディ」と「タクシー・ドライバー」なんだ。だから、ロバート・デ・ニーロなのか。気がきいているねえ。
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2020
3月
07
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小津安二郎監督 「早春」(DVD)を観て。
勢いつけて、小津をもう1本。これは確か、旧文芸坐で観た。25、6の頃。小津って、いや野田高悟か。これほどまでの人と人とに起こる感情の機微を、どうして描けたのか。ふたりはどういう関係だったのだろうか。そちらに興味が湧いてきたぞ。岸恵子。美しい。
小津安二郎監督 「お茶漬の味」(DVD)を観て。
25、6才の頃、確か高田馬場の早稲田通り沿いにあったACTシアターで観た覚えがある。オールナイトで。淡々とした台詞で、眠ってしまったはずだ。こんなに夫婦の奥深さが描けているなんて。木暮実千代の憎々しさ、佐分利信の懐深い演技。50をとっくに過ぎて、やっとわかった。申し訳ない。いや、お茶漬の味。俺にはまだまだわからんか。
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2020
3月
02
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山田洋次監督 「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(VHS)を観て。
全50作の中でも最高峰の作品じゃなかろうか。リリーの夢のステージを語る、寅さんのアリア。結婚を冗談にして反故にしてしまう、寅さんの背中。伝説のメロン事件。タイトルロールの相合傘シーン…どこを取っても良い。俺も年齢とともに、寅さん願望に侵されてきた。
CBGKシブゲキ!!presents「春母夏母秋母冬母」(渋谷CBGK)を観て。
2月18日(火)14時。う~ん。熱演過ぎて、苦手だな。役者は何役も演じ分けて、唄って踊って、大ハッスルなのだけど、作演出の思いが強すぎるのだろうか。ちょっとコテコテのカツカレーにカルビ焼きをのっけたような食感だった。もっと年配の役者の枯れたカンジで観てみたい。
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