大倉順憲さんの日記
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2012
10月
20
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渡辺正悟監督 『駄作の中にだけ俺がいる』を観て。クロスレビュー
1960年代後半のこと。僕の先輩俳優Sさんが、寺山修司氏に食事に誘われたことがあったという。場所は、ニューヨークのレストランだ。当時、貧乏俳優だったSさんは、当然寺山氏にゴチソウしてもらえると思い、腹一杯食べたら、突然寺山氏から「おい、逃げるぞ」と耳打ち。猛然とダッシュ。Sさんも、ニューヨークの街を全力で駆け抜けたそうだ。寺山氏にとっては、それも日常の“演劇”であり“アート”だったのだろう。日常...
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2012
10月
14
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吉田大八監督「桐島、部活やめるってよ」(テアトル新宿)を観て。
絶賛。青春群像劇の、こんな描き方があったのか!出演者全員の人間像が描かれいる。時間軸と視点を変えた手法だと聞いていたので、「運命じゃない人」っぽいのかなと思っていたけど、それどころじゃない。出演者が全員イキイキしている。まるでドキュメンタリーのようだ。「桐島」は出てこないのに。ただ、部活をやめるというだけなのに。各画面ごとに「あっ、そうそう、こんなことあったぞ」とノスタルジーにかられる。こりゃあ落...
青柳信雄監督「雲の上団五郎一座」(NHK-BS)を観て。
一昨年、神保町シアターで観た作品。舞台の映像は残ってないのか?フランキー堺のインチキくさい演出家が秀逸。
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2012
10月
09
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北野武監督「アウトレイジ ビヨンド」(新宿ピカデリー)を観て。
前作と比べて、暴力と痛みは“野球”のシーン以外、あまり語られてなかった。何か物足りなさを感じる。復活して帰ってくる男が、北野武だからか?一番オイシイところを持っていったからか?加瀬亮のブッチギレタ演技、中野英雄のショボクレヤクザが凄みを出していく姿が印象に残る。セリフの無い高橋克典が、いかにもセリフの無いという演技をしているのが気になる。端々にまで中堅どころの役者さんたちを使っているせいなのか、...
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2012
10月
01
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りゅう寄席 「林家ひろ木」(下北沢りゅう)
林家ひろ木 一、高砂や 一、初恋 作 桂文枝 中入り 三味線 火焔太鼓
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