2010-08-01

熱中症そしてインセプション このエントリーを含むはてなブックマーク 

今まであまり気にしたことがなかったけど、熱中症って室内でもなるんですね。
このところ仕事場の引っ越しだの自宅の模様替えなど忙しいことが続いていたのだけど、
暑いなあと思いながらあれこれ集中していたら、気がついた時には頭が割れるように痛く、高熱やら吐き気やらが襲って来て…ってこれが熱中症らしいです。
とにかく喉が渇いてからでは遅いので、こまめな水分補給(スポーツドリンクがいいらしい)を心がけるべし。自分は関係ないと思ってると危ないんだから。

     * * *

そんなコンディションで『インセプション』を観てしまったので、もっと気力体力が充実した時に改めてもう一度観たいと思う。

人間の夢に侵入してアイデアを盗むプロ集団のリーダー、コブ(ディカプリオ)が、サイトウ(渡辺謙)の新たな依頼、インセプション(アイデアを植えつける)に取り組むというSFアクション。

この世界観は、ちょっと『マトリックス』的な雰囲気も感じるけど、他人の記憶をハッキングする三宅乱丈のコミック『pet』に近い要素があるかも。この『pet』、映画化したら凄いだろうなあ…と思っていたら、『インセプション』のめくるめくスピード感に「これこれ!」と膝を打ちました。

奇想天外のようでいてリアリティもちゃんとある。

クリストファー・ノーランという監督は、観客がわかりやすくなるように説明することが少ない方なのに、すごいスピード感で突き進むので、しっかり集中して観ないと置いていかれてしまう…と思いきや劇場は超満員(途中でギャルが席を立っていたけど)。

夢の中の夢の中の夢の中へ…と下りて行く様は潜在意識のスキューバダイビングのよう。

さらに、エディット・ピアフの曲が何度も流れる度に、嫌でもマリオン・コティヤールが現実で女優として演じたエディット・ピアフの役をモヤモヤと思い出してしまうわけで、ここでも夢と現実の境界線を意識させようとしているクリイストファー・ノーランの作為のように感じられてきて…

体調がいい時に、劇場で観ると最高でしょう。

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中田 文

ゲストブロガー

中田 文

“今、ドキュメンタリーの編集にどっぷり浸かっていて、なかなかチェックできないし、webDICEのブログの仕組みもいまだよくわからないので、ほぼたまに日記状態ですが、どうぞよろしくです。”


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