台風よ、早くどっかにいてくれ! 映画館にもカフェにも客が来ない!!!
とここ数日嘆いています。
先週公開した『ウイグルからきた少年』。
このカザフスタンで撮影された映画の佐野伸寿監督とカザフからスタッフの一人
エルラン・ヌルムハンベトフ氏(監督補)をゲストに僕も参加してのトークショーを催します。
日時:10月8日(木) 19:30 at UPLINK FACTORY
http://www.uplink.co.jp/uyghur/news.php#707
さてこの映画を公開する迄に実は様々なことが起きました。
現実が映画に追いついて来たような感じがしています。
映画では中国の新きょうウイグル自治区から逃げて来た少年を主人公にしています。
そしてその少年がイスラム原理主義者と思われる大人にそそのかされ自爆攻撃者に仕立てられ上げます。
映画の中で少年をそそのかそうとするイスラム原理主義者とおぼしき大人が出てきますが現実には、
アメリカの無人飛行機がウズベキスタンのイスラム原理主義者を殺したという報道が10月2日にされました。
【イスラム運動ウズベキスタンの司令官死亡と、米軍無人機が攻撃】
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910020022.html
アメリカはそして中国は世界のテロリストはイスラム原理主義者であり、
それをイスラム教徒であるウイグル人問題にもなんとか転化しようとしています。
しかし、ウイグル人達は暴力によって問題の解決をしていないのが現実です。
僕が『ウイグルからきた少年』を公開しようと思ったきかっけは、
7月5日のウイグル自治区のウイグル人のデモに警官隊が襲撃した事件がおき
世界がウイグル問題に注視したからでした。
配給会社としてできる事は日本でその問題に関心を持ってもらうためにこの映画を公開し
日本のメディアや観客がウイグル問題に注視してほしいという思いからでした。
先週無事公開に至りましたが、ここにいたるまでにここではいえない様々なことが起きました。
いろいろ考えさせられた数週間でした。
考えた経過をすっ飛ばして今回の件で得た教訓は次のようなものです。
この言葉だけの揚げ足を取る人がいるかもしれないですがあえて記します。
「表現に係わる行為をするなら誰かを傷つける事をも覚悟せよ」
『ウイグルからきた少年』は小さな作品ですがぜひ機会があったら観に来てください。
カザフスタン映画であるこの映画からウイグルの問題は十分に知る事ができないと思います。
従って上映する際には日本ウイグル協会からの資料などを配布しているので
それらにも目を通して欲しく思います。