あらためて、ご冥福をお祈りいたします。
昨日、いくつかのワイドショー番組で、蜷川さんの過去インタビューを見て、ふと思った。
もしや、後継者は劇団新感線のいのうえひでのりさんなのかなと……(キホン演劇界に疎いことをはじめにお詫びいたします)。
大昔、演劇記事を書いていて、結局インタビューできなかったひとりが、蜷川幸雄さんだ。
実際の舞台もなぜか1回しか見てない。
そのときの特別な緊迫感と違和感だけ肌が覚えている。
また、蜷川さんの最も好きなエピソードは、トーク番組(たぶんVHSテープに録画している)で紹介された、アパート生活貧困時代に「天才ニナガワ」とアパートの表札に出していたことと、その後イキナリの海外公演で大評価。
だから、自分のなかでは“逆輸入”的に評価されたというイメージもどこかありつつも、藤原竜也さんをはじめとした役者さんの育成を見守ってました。
で、本題の後継者のお話……。
劇団新感線のいのうえひでのりさんが、後継者?と感じたのは、この記事だ。
「理解されない」演劇の闘士、蜷川幸雄3つの謎
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO02358610W6A510C1000000
このなかで、語られる“アイドル”起用の話は、いのうえさんインタビューで、佐藤アツヒロさん起用時にほぼ同じようなコトバをいただいた。
記事にはなっていないが、ほぼ同じようなことを当時いのうえさんが語っていたことを思い出した。
スターは、ただの“客寄せ”ではない。
もちろん、それも含めてのプロデュース感覚は、近年の劇団新感線とも重なる。
それに、いのうえさんって、スゲー怖いと言われてましたよね、昔。
直接聞いたら「灰皿は投げないけどね」と聞いた記憶もあり。その後は丸くなったとよく聞きましたが。
まぁ、最近、特に疎いので、演劇界における“劇団新感線”の評価を知らないので勝手なことを語っているわけだが。
劇団ってのはそもそも……という“劇団”原理主義的な劇評家の意見は多そうな気はする。
ちなみに、劇団★新感線(いつ★消えたの?)で最も好きなエピソードは、劇団立ち上げ時に毎週、つかこうへい芝居を打っていたってハナシだ。
一週間で芝居を固めるなんて、トンデモない。
「一週間でも芝居できる」というセリフは、演劇集団キャラメルボックス『ブリザード・ミュージック』の物語だけど、想像を絶する物語。
つづく