2015-05-11

香港でのグループ展に参加しています このエントリーを含むはてなブックマーク 

 一昨年個展を行った香港のギャラリー、AISHONANZUKAでつい先日スタートした新しいグループ展に参加しています。

 今回は、香港在住のアーティスト2人を含んだ4人のグループ展となっています。
香港のアーティストを含んだ展示はギャラリーとして初の試みとのことです。

 今回のタイトルは ”GoldenEyes” です。「ファウンド・フォト」という、ざっくり言うと既成写真の再利用/二次利用を示す概念がキュレーションの要になっています。

 僕の作品は、一昨年発表した、ポルノ写真を素材としたシリーズ "Painted Negativity" の発展形を2種、計3点を展示しています。ですが、今回使用したのはポルノではなく死体写真です。これは、ただ単により過激な素材を選択してみた、というのではなく、自分が作品を制作するにあたって設けているコンセプチュアルな定義付けから論理的に導かれた結果です。その定義付けのエッセンスを取り出すとするなら、以前も書いたかもしれませんが、「『言語』と『性』の問題について、それらが持つ価値=意味の脱価値化を目指し、それによって人間性を否定する」ということになります。

 展示が終わったあと、気が向いたら詳細を書くかもしれませんが、今回は作品のシリーズ・タイトルのみを、こちらに記しておこうと思います。

■ “Ethical Split” /『倫理的不協和』
■ “Optic Scissure” /『光の裂け目』

展覧会の詳細は下記リンクをご覧ください。
http://www.aishonanzuka.com/goldeneyes.html

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※画像は一昨年香港の同ギャラリーで発表した作品からの1点です。現在発表中のものではありません。

キーワード:

現代美術現 / アート / 写真 / 死体 / ポルノ


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菊地良博

ゲストブロガー

菊地良博

“宮城県在住 美術家/実験音楽家 ”


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