衝撃を受けた。色々なことを考えた。考えが方々に行き過ぎてまとまらない。というか、まとめる気がしないしまとまる気がしない。はっきり言ってこんな僕のクソな文章なんか読んでる暇があるなら、すぐさま映画館に行ってこの映画を体験しろ、と言いたい。というか、体験して下さい!こんなクズのド素人がこんなことほざいてもしょうがないのだが。とにかく、素晴らしい映画だった< ま、まあ、でも、思ったことも一応書いておく。書かないと駄目な気がするから。怒られちゃうかもだから。
この映画は、孤独、愛の映画であると同時に、人間の業の肯定の映画であると思う。社会の制度には収まりきれない人間の本質、それは制度や仕組みとは真逆のもの、自由や業。そこに愛が生まれる。愛がある。そのようなことを考えた、が一方では、少し自由過ぎやしないか?人への迷惑も考えろよ!と思うこともあった。いかに自分が制度の中で生きているかということを物語っている感情だ。凡俗だなあ嫌になるぜ。なんてことも思いながら、彼(ゲイの青年:ジャン" チョン)の生き方に嫉妬していたりする。だから、彼女(妻:リン" シュエ)の行動も多いに分かる。
また、人間の弱さ、孤独についても滅茶苦茶考えさせられた。そこに必然と絡んでくる性愛。男同士のセックスのシーンの素晴らしさたるや!冒頭のそれで一気に心を掴まれた。生々しさ、リアリティー、美しさ。背中に少し浮き出るあばら骨、尻。表情。声。音。光。色。風の音。揺れる木。雨。湖。水。車。街。花。鏡。赤い画面。暗いシーンのデジタルカメラ特有のごわごわもごもごとした質感。独特な時間の流れ。エロス。愛…ああ…もう一度観たいなあ。
と、まあ、つらつらとほざかしてもらったけれど、良いシーンがありすぎて、全てについて感じたことを書きたいななんてことも思ったりもしたのだが、そんなことをしてる暇があるのならもう一度観るべきだという結論に到った。
一生のうちにこのような映画を撮れたら死んでもいいなあ。なんつってね。
大傑作!!!!!!!!!!!!!