骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2011-04-05 11:02


[CINEMA]日本人監督がイスラエルとパレスチナ境界の車泥棒を描くドラマ『ピンク・スバル』レビュアー募集

2011年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞&シネガーアワードの二冠を獲得。
[CINEMA]日本人監督がイスラエルとパレスチナ境界の車泥棒を描くドラマ『ピンク・スバル』レビュアー募集

日本人にとってイスラエルやパレスチナという響きは、紛争地域の代名詞として聞こえるかもしれない。
宗教的歴史を紐解けば紀元前にまで遡り、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教がともに聖地とするエルサレムの存在が民族扮装の火種となり、パレスチナ問題をいっそう複雑にしている。パレスチナ自治区ガザを舞台にしたイスラエル軍とイスラム勢力の武力紛争もいまだ一触即発の情勢がつづいている。
しかし、当たり前のことだけれど、そんな紛争地にだって日々の生活はあるのだ。
この映画は、日常のささやかな幸せを追い求める人々の心温まるドラマを主題としている。日々の生活のなかで悪戦苦闘し、人生を精一杯謳歌する人々の姿には政治も人種紛争も関係ないことを、彼らの涙と笑顔で証明してくれている。
そこにあるのは人間共通の幸せを追い求めるバイタリティーのみである。

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中東イスラエルは70年代からの近代化に伴い、急速に自動車社会に変わっていく必要があった。しかし多くの自動車メイカーは市場の大きい近隣アラブ諸国を重視し、イスラエルへの輸出を躊躇していた。その時、日本の富士重工だけがイスラエルとの輸出取引に乗り出し、「スバル」が国民に大歓迎され、彼らの生活の〝希望の星〟となったのである。当時のイスラエルにおけるスバル車のシェアは80%以上にも達していたと云う。

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パレスチナの西岸地区との境界線沿いに位置するイスラエルの街タイベ(Tayibe)。推定人口4万人。街の住民はイスラエル国籍をもつアラブ人で、アラビア語が公用語の平和な街。そして「車泥棒」が多く住む街としてその名を響かせている。
一方、パレスチナの西岸地区では数百万人の住民に対してカーディーラーが圧倒的に少なく、タイベの「車泥棒」による供給が重宝されている。イスラエル都心部で盗まれた車は、境界線を越えてパレスチナのトルカレムに運ばれ、解体・再生・販売される。タイベの車泥棒は境界線を行き来できる地の利を活かして車泥棒を担い、となり街のトルカレムは解体・再生産業の中心地となった。

ズベイル(アクラム・テラーウィ)は、数年前に妻に先立たれ、妹のアイシャ(ラナ・ズレイク)と二人の子供と実直な暮らしをしてきたアラブ人。そんな中年男のささやかな夢は、愛する妹の幸せな結婚と、20年間コツコツと貯めた金で憧れのメタリック・ブラックのスバルを買うことだった。結婚式が近づく良き日、妹をマイカーで結婚式場まで運ぶ幸せな夢想に胸を躍らせながら、ついにスバル・レガシィの新車を手に入れる。納車の夜は、近隣の人々はお祭り騒ぎ。花火を打ち上げ、ご馳走を食べて踊り、ズベイルは最高の一夜を明かす。ところが翌朝、幸せの象徴であったはずのスバルは跡形もなく姿を消していた。(以上、プレスより引用)

▼『ピンク・スバル』予告編





映画『ピンク・スバル』
4月16日(土)より渋谷アップリンク他全国順次公開

製作:コンパクトフィルム(イタリア)、レボリューション(日本)
プロデューサー:宮川マリオ、田中啓介、宮川秀之、高鍋鉄兵 ほか
監督:小川和也
脚本:小川和也、アクラム・テラウィ、ジュリアーナ・メッティー二
撮影:柳田ひろお
スチル:m.s.park
音楽:松田泰典
挿入歌:雪村いづみ「ケ・セラ・セラ」
エンディング曲:谷村新司「昴」
2010年/イタリア・日本/アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語/16mm/カラー/シネマスコープ/98分
原題:Pink SUBARU
後援:イスラエル大使館、駐日パレスチナ常駐総代表部

公式サイト




試写会に6名様をご招待

公開に先立ち、本作品の試写会を観て400~600字程度のレビューを書いて頂ける方、6名様をご招待します。応募方法は下記から。(※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています)

『ピンク・スバル』試写会6名様ご招待
日時:2011年4月11日(月)受付開始17:00 上映17:15
場所:渋谷アップリンク・ファクトリー
(東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F) [地図を表示]
渋谷東急本店右側道200m右側

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