11/4(月)〜 11/15(金)にイタリアのローマで開催される展覧会に拙作『ぽんぽこマウンテン』『タッチストーン』の2作品を出品いたします。8人の作家によるグループ展「Vite, morte e miracoli / Lives, death and miracles」で、会場はローマ国立博物館の近くにあるOGA (Ospizio Giovani Artisti) ギャラリーです。どうぞ宜しくお願い致します。
http://www.werthergermondari.com/oga/vite-morte-e-miracoli-/
https://www.exibart.com/evento-arte/vite-morte-e-miracoli/
https://www.facebook.com/events/709830909530880/
https://www.facebook.com/OspizioGiovaniArtisti/
吉田孝行作品『タッチストーン』
(撮影・編集:吉田孝行/2017年/10分/HD/16:9/カラー&白黒)
日本のとある庭園に置かれている白い色の大きな丸い石。大理石の彫刻作品であり、その上に子ども達はよじ登って遊んでいる。「自ら進んで子ども達のために仕事をする芸術家は、間違いなく普遍的なものにまで達するのだ」というフランスの映画批評家アンドレ・バザンの言葉に着想を得て制作された。本作はまた、アンドレ・バザンが論じた映画と他芸術との美学的共生の可能性を、彫刻を対象として探求した映像作品でもある。
吉田孝行作品『ぽんぽこマウンテン』
(撮影・編集:吉田孝行/2016年/10分/HD/16:9/白黒)
日本のとある公園に設置されている白い色のエア遊具。雪山のようなトランポリンであり、その上で子ども達は、ぽんぽこ飛び跳ねて遊んでいる。曲線のあるユニークな風景の中で、無邪気に遊んでいる子ども達の姿を、動画と静止画の組み合わせで表現したモノクロの映像作品。「子供心を失った者は、もはや芸術家とはいえない」という彫刻家コンスタンチン・ブランクーシの言葉に着想を得て制作された。
Takayuki Yoshida (Hokkaido, Japan, 1972). “It is said that the sculptors, especially who use the stone as their materials, make their works by imagining even the future of a thousand years later. This is because the stone will continue to remain as the material even though the time of a thousand years passes. Nowadays, the film is digital, not material, but what I have learned from the sculptor is that we must make the film by imagining even the future of a thousand years later. It is to enwomb our spirits in the film, as the sculptors try to enwomb their spirits in the material, by the method of praying”.
Takayuki Yoshida (Hokkaido, Giappone, 1972). “Si dice che gli scultori, specialmente quelli che usano la pietra come materiale, realizzano le loro opere immaginando anche il futuro di mille anni dopo. Questo perché la pietra continuerà a rimanere come materiale anche se passano mille anni. Al giorno d'oggi, il film è digitale, non materiale, ma quello che ho imparato dallo scultore è che dobbiamo fare il film immaginando anche il futuro tra mille anni. Serve ad ammaliare i nostri spiriti nel film, mentre gli scultori cercano di inghiottire i loro spiriti nel materiale, con il metodo della preghiera”.
【吉田孝行プロフィール】
1972年北海道生まれ。映画美学校で映画制作を学ぶ。東京フィルメックス2014でアジアの映画人材育成事業「タレンツ・トーキョー」のコーディネーターを務める。ドキュメンタリー専門誌「neoneo」の編集に携わる。共著に『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社)、『躍動する東南アジア映画』(論創社)など。映画とアートを横断する映像作品を制作、これまで30か国以上で作品を発表している。近作『ぽんぽこマウンテン』(2016)が、ジョグジャ・ネットパック・アジア映画祭、サラミンダナオ・アジア映画祭、デトモルト国際短編映画祭、マドリード、モスクワ、コペンハーゲン、ハンブルグの展覧会など、20か国以上の映画祭や展覧会に選出されている。イラク北部クルド自治区で開催されたスレイマニヤ国際映画祭2017で審査員を務める。世田谷区子ども基金助成事業「こどもドキュメンタリー教室」主宰。近作『タッチストーン』(2017)が、ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭、パルヌ国際映画祭、イスタンブール国際実験映画祭など、10か国以上の映画祭や展覧会に選出されている。新作に『アルテの夏』(2019)や『モエレの春』(2019)など。
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