伊藤知宏個展
Line To Me
Date: 9/6-14
Place: SPC Gallery
Open: 12:00-19:00 (最終日は17:00まで)
Tel: 03-3666-1036
HP: http://www.spc.ne.jp/
日本政府から助成金を得てニューヨークへ渡米していた現代美術家・伊藤知宏(いとうちひろ)の帰国後、初の個展。
展覧会概要:
ライン・トゥー・ミー
伊藤知宏個展
私は、普段から日常的にあるものを描き日常を異化させる作品を作っている。
一年の間、僕はエンパイア・ステイトビルをみながら、NYの八百屋にある、ちょっと元気のない野菜たちから少しづつ小さなエネルギーをもらいながら制作活動を行った。
僕の絵は圧倒的に線で描かれたものが多い。
線と言えば、子供が最初に手にペンをとって描くのもの、日本の伝統的な絵画の手法、とっさにメモをとりたい時にカミとペンで描くもの、だったりする。
しかし今思うと、僕の場合は線の中に構造体のようなものがあり、ただ線を描くというよりもまるで別の次元から向こう側にある対象をこちら側に掘り起こす行為に近いと思う。これらは、彫刻家の両親が作品を製作・研究する際におこなっていた行動から影響をうけた、ある種彫刻的な感覚だ。
僕は人生の半分近くの時間をキャンバスや絵の具、自分の描いた線と向き合う時間に費やしてきた。
その中で僕の考えや線で描くという表現方法はほとんど変わることはなかったのは、「絵の言葉では伝えきれない魅力」について様々な研究と実験を行った結果だ。
今回はNYの野菜を中心に絵を描いた展覧会だ。
今の展覧会をアメリカの植物学者、ジョージ・ワシントン・カーヴァーに捧げる。
伊藤知宏(いとうちひろ)プロフィール(https://chihiroito.tumblr.com):
1980年生まれ。阿佐ヶ谷育ちの新進現代美術家、画家。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。日本政府から助成金を得てニューヨークへ渡米。東京、欧米を中心に活動。東京、フランス、ポルトガル(Guimaranes 2012、欧州文化首都招待〈2012〉、アジアを中心にギャラリー、美術館、路地やカフェギャラリー、畑などでも作品展を行う。文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(2018-19)および日米芸術家交換計画日本側派遣芸術家。The Master Art Prize 1位受賞(パリ・フランス)。フルクサスの研究も行う近年は花、野菜、音や“そこにあるものをえがく”と題してその場所にあるものをモチーフに絵を描く。 “人と犬の目が一つになったときに作品が出来ると思う。”